アーセナルからスタッド・ランスにレンタル移籍中のFWフォラリン・バログンが、イングランド代表から変更し、アメリカ代表でプレーすることとなった。16日、アメリカサッカー連盟(USSF)が伝えている。
現在21歳のバログンは、アメリカのニューヨーク州ブルックリン生まれで、アーセナルの下部組織出身。ユース世代ではエースとして活躍し、2020年10月にトップチームデビューを果たしたが、ここまでトップチームでは公式戦10試合の出場で2ゴール1アシストにとどまっている。
それでも、2022年1月にミドルズブラへとレンタル移籍をすると、今シーズンはスタッド・ランスにレンタルで加入。リーグ・アンでは34試合出場で19ゴール3アシストを記録し、1956年以来フランスの1部リーグで17ゴール以上を記録した史上最年少選手にもなった。
そんなバログンは出身地のアメリカのほか、イングランドとナイジェリアで代表入りの資格を持っており、U-18ではアメリカ代表も経験したものの、アンダー世代の代表では主にイングランド代表として公式戦に出場していた。しかし、USSFが1回限りの協会変更を国際サッカー連盟(FIFA)に申請し、16日に承認されたことを受け、同選手は今後アメリカ代表でプレーすることとなった。
これを受け、アメリカ代表のアンソニー・ハドソン監督は「フォラリンがアメリカ代表を選択したことを嬉しく思っている。彼は非常に才能のある選手だけではなく、いい男でもあり、チームが成長をし続けているこの時期にピッチ内外で代表チームに付加価値を与えてくれるだろう」と歓迎した。
また、バログン自身も「アメリカを代表するという決断は家族とともに決めた。最終的にそれは考えるまでもないことになったが、これは僕がやりたかったことでもあり、ホームのように感じることができている。人々が知っている以上にアメリカを代表するということは大きな意味を持っている。このような機会をもらえたことを大変誇りに、そして光栄に思って、チームを成功させるために全力を尽くしたい」と意気込みのコメントをしている。
なお、バログンは早くも6月15日〜18日にかけて行われるCONCACAFネーションズリーグ・ファイナル4に臨むアメリカ代表チームに招集される予定であることをUSSFは伝えており、準決勝のメキシコ代表戦でデビューを果たす可能性があるようだ。