レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、同クラブに所属しているブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが受けた人種差別被害についてコメントした。スペインメディア『マルカ』が伝えている。
ラ・リーガ第35節が21日に行われ、レアル・マドリードは敵地でバレンシアと対戦。試合は33分にスペイン人FWディエゴ・ロペスが挙げたゴールが決勝点となり、1-0でバレンシアの勝利に終わった。だが、同試合ではスタンドからのヴィニシウスに対する人種差別的な行動が発生した。70分を過ぎたあたりの時間にゴール裏からの人種差別発言に対してヴィニシウスが激昂。最終的にはスタジアムから人種差別発言をやめるようにというアナウンスが発されていた。後半アディショナルタイムにヴィニシウスが退場処分となった際にはスタンドから同選手を揶揄するチャントが歌われるなど、直近のラ・リーガで相次ぐ人種差別問題が顕在化するという、後味の悪い結末となっていた。