フォラリン・バログン

 スタッド・ランスでプレーするアメリカ人FWフォラリン・バログンに対し、ミランが関心を寄せているようだ。22日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4進出を果たしたものの、連覇を目指したセリエAでは安定感を欠き、現在は熾烈なトップ4争いに身を置いているミラン。クラブは来シーズンに向けた戦力拡充を目指しており、今夏の移籍市場では少なくとも5000万ユーロ(約75億円)以上の補強予算が与えられる可能性が高いという。

 報道によると、ミランは攻撃の拡充を優先事項として捉えており、すでに複数名を獲得候補としてリストアップしているとのこと。中でもアーセナルからスタッド・ランスに期限付き移籍中のバログンにとりわけ強い関心を寄せているようだ。現在21歳のバログンは今シーズン開幕前にスタッド・ランスにレンタル加入。序盤戦から好調を維持し、ここまで公式戦通算37試合の出場で21ゴール3アシストという成績を残している。

 今シーズン終了後には、期限付き移籍期間の満了に伴いアーセナルに復帰することとなっているバログン。しかし、センターフォワード(CF)にブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスとイングランド人FWエディ・エンケティアを抱え、高いユーティリティー性を誇るベルギー代表FWレアンドロ・トロサールも在籍する同クラブでの出番は限定的になると見られており、今夏の他クラブへの完全移籍も噂されている。

 ミランは近日中にもバログンの代理人と連絡を取り、今夏の移籍に向けた交渉をスタートさせると見られている。フランスの地で“覚醒”した21歳の若き点取り屋は、セリエA屈指の名門に新天地を求めることになるのだろうかか。今後の動向に大きな注目が集まる。