スペインサッカー協会(RFEF)と審判技術委員会(CTA)は、今シーズン限りでイグレシアス・ビジャヌエバ氏を含む計6名のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)審判を解雇するようだ。22日、スペイン紙『マルカ』や『アス』などが報じている。
スペイン複数メディアによると、RFEFとCTAは今シーズン限りで6名のVAR審判を解雇するという決断に至ったとのこと。背景には、これまでにも多くのクラブからVARの判定や介入に対する異議があったこと、それに加えて、21日の『ラ・リーガ第35節 バレンシアvsレアル・マドリード』の一戦においてVARを担当したビジャヌエバ審判が“重大なミス”を起こしたにあると報じている。
同試合の後半アディショナルタイム、両チーム間で小競り合いが起き、その最中でFWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)とFWウーゴ・ドゥロ(バレンシア)も衝突。最終的に、リカルド・デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審はビジャヌエバVAR審判から送られてきた映像を確認し、ヴィニシウスのみにレッドカードを提示した。しかしCTAは、ビジャヌエバVAR審判が事象を一部省略した形の映像で、主審に進言したことに不満を持っているという。そしてこの一件が決定打となり、RFEFとCTAが協議した結果、6名の職務を解くという強力的な措置を講じることを決定したようだ。
なお解任される6名のうち、現時点ではビジャヌエバ氏以外の名前は報じられていない。また、ビジャヌエバ氏は24日に行われれる『ラ・リーガ第36節 ベティスvsヘタフェ』のVAR担当に割り当てられており、この試合が同氏のラストマッチとなる予定であることも併せて伝えている。