＜大相撲五月場所＞◇十日目◇23日◇東京・両国国技館
幕下十枚目格付出・大の里（二所ノ関）が幕下九枚目・生田目（二子山）を押し出した一番で、際どい勝負に物言いがつく展開となった。師匠・元稀勢の里が参加する物言い協議に、大の里が祈るような上目遣いを見せる場面があった。
2年連続アマチュア横綱に輝き“超大型新人”と注目を集める中、今場所初土俵を踏んでいる大の里。勝ち越しをかけた十日目の取組では、立ち合い踏み込んで当たると、生田目の厳しい突っ張りに耐え、はたいて前に出て圧力で押し出した。軍配は大の里に上がったが、押し出す際に大の里も前のめりに倒れ込み、際どい決着に物言いがつくことになった。
審判団の中には、大の里の師匠でもある元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方の姿も。物言い協議が行われている最中、大の里は「勝っててください…」と言わんばかりの表情で、必死に祈るように上目遣いを見せていた。協議の結果、生田目の体が先に落ちていると判断され、行司軍配通り大の里の勝ちとなった。無事に勝ち星を掴んだ大の里は、4勝目を挙げて今場所勝ち越しを決めた。敗れた生田目は2敗目を喫した。
師匠・二所ノ関親方が目の前で物言い協議に参加している場面に、ファンからは「師匠の前は緊張しそう」「表情に注目」とコメントが寄せられたほか、大の里の勝利が決まると「おめでとう！」「良かったね」と祝福の声も相次いで寄せられた。
（ABEMA／大相撲チャンネルより）
