ジョルディ・アルバ

 バルセロナは24日、今シーズン限りでスペイン代表DFジョルディ・アルバが退団することを発表した。

 アルバとバルセロナの契約はあと1年残っていたが、両者は契約を1年前倒して解除することに合意。34歳の左サイドバックは、11シーズンを過ごしたカンプ・ノウでのキャリアに終止符を打つことを決断した。

 バルセロナは公式サイトを通じて、「アルバのプロ意識、献身性、そしてバルサファミリーの全メンバーとの常に前向きで友好的な関係に対して、感謝の意を示し、彼の今後が素晴らしいものになることを願っています。ジョルディ、バルサは常に貴方にとってのホームです」と惜別のメッセージを送り、クラブに19個のタイトルをもたらしたカピタンのひとりを称えた。

 今回の決断を受け、アルバは自身のSNSアカウントを更新。家族や下部組織時代から自身を支えてくれた周囲への感謝と共に、今週末のマジョルカ戦で別れを告げることになるバルサファンへ動画で以下のメッセージを発信した。

「両親と共に全てのことを教えてくれた兄に感謝します。そして、私と共にこの道を歩んでくれた友人たち、18年間を共にできた全てのチームメイト、スタッフ、会長とクラブ関係者の皆んなにも感謝しています。もちろん、力を与えてくれる子どもたちと、無条件に私を支えてくれる妻にも。彼らの存在がなければ何も成し遂げることはできなかったと思います。なぜなら、現実が夢を越えたのだから」

「私の最大の夢はバルセロナの選手になることであり、私の記憶には、忘れられない数多くの思い出があります。下部組織で成長できたことは、自分の人生の中でも特別なステージのひとつでした。そこで7年間を過ごした後、私はクラブを去らなければいけませんでした。そして数年後、バルサのトップチームでプレーするという夢が現実のもととなります。2012年、長年の夢を叶え、私は戻ってくることができました。あれから11シーズン、成し遂げてきたことを誇りに思いますし、困難な時期もありましたが、常に団結して乗り越えてきました」

「カンプ・ノウのタッチラインを駆け上がり、ファンの愛情を感じられなくなることは本当に寂しいです。あの9歳の少年が、生涯のクラブでこれほどの活躍ができるとは、誰が想像できたでしょう。常に愛情を注いでくれたクレの皆さんには感謝しています。本当にありがとうございました」

「私は、一歩身を引くことがベストだと考えました。簡単な決断ではありませんでしたが、安心してチームを去ることができます。日曜日にカンプ・ノウで会いましょう。ビスカ・エル・バルサ!」

 バルサは28日に行われるラ・リーガ第37節・マジョルカ戦が今季最後のホームゲームとなっている。

【動画】自身のSNSでメッセージを発信したジョルディ・アルバ