ラ・リーガの第36節が24日に行われ、レアル・マドリードとラージョ・バジェカーノがサンティアゴ・ベルナベウで対戦した。
メスタージャでの人種差別事件を受け、レアル・マドリードは全メンバーがヴィニシウス・ジュニオールのユニフォームを着用してピッチに登場し、連帯とサポートの意志を強調した。そして、前節のレッドカードは取り消されたもののヒザの違和感でベンチ外となったヴィニシウスも姿を見せると、スタンドのファンは拍手喝采。ヴィニシウスの背番号と同じ「20」分には、スタジアム全体からヴィニシウスコールと共に温かい拍手が送られた。
そのレアル・マドリードは、ナチョ・フェルナンデスがダヴィド・アラバとセンターバックでコンビを組み、アントニオ・リュディガーが左サイドバックで先発。中盤にはトニ・クロース、エドゥアルド・カマヴィンガ、ルカ・モドリッチ、フェデリコ・バルベルデが起用され、ヴィニシウスのポジションにはロドリゴが入ったが、立ち上がりはラージョ・バジェカーノの強度の高さに苦しめられる。
セカンドボールを思うように拾えず押し込まれる時間が続いたレアル・マドリードだったが、31分にラージョ陣内でのドロップボールから試合が再開すると、クロースの縦パスを受けたベンゼマがバルベルデとのパス交換でボックス右に侵入。最後はGKをかわして無人のゴールにシュートを流し込んだ。その後はロドリゴがゴールに迫る場面もあったが、追加点を奪えないままハーフタイムを迎えた。
後半はお互いに決め手を欠いたまま時間が経過。すると83分、途中出場のラウール・デ・トマスがボックス左でパスを受けると、素早く右足を一閃。対応したオーレリアン・チュアメニの股下を抜けたボールがゴール左に決まり、ラージョが同点に追いついた。
ところが試合はそのまま終わらない。89分、ゴール正面の位置でボールを持ったロドリゴがドリブルで切れ込んでボックス手前から右足でシュート。ゴール右隅を狙ったコントロールショットがネットを揺らし、レアル・マドリードが2-1で勝利を飾った。レアル・マドリードは次節、27日に敵地でセビージャと対戦し、一方のラージョは28日にホームでビジャレアルを迎え討つ。
【スコア】
レアル・マドリード 2-1 ラージョ・バジェカーノ
【得点者】
1-0 31分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
1-1 83分 ラウール・デ・トマス(ラージョ・バジェカーノ)
2-1 89分 ロドリゴ(レアル・マドリード)