「行司泣いちゃうよ」「そんなことある?」勝負が決する前に行司が「勝負あり!」 物言い後の珍しい“取り直し”に館内ざわめき 視聴者も驚き
【映像】実際の取組の様子

大相撲五月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館

 幕下六十枚目・大賀(荒汐)が三段目五枚目・若錦翔(放駒)を押し出して3勝目を挙げた取り直し前の一番で、きわどい土俵際の攻防で勝負が決する前に行司が「勝負あり」と声を発してしまい、物言い協議の末に取り直しとなる珍しい一幕があった。

【映像】実際の取組の様子

 立ち合い正面から当たった両者。大賀が素早く左を差して右から投げを打つと、バランスを崩した若錦翔は土俵際へ。そのまま土俵を割ったかに思われた次の瞬間、少し脱力しながら若錦翔がくるりとターンを見せると、そこで行司が「勝負あり」と一度声を上げた。

 しかし、後のリプレー映像で判明するが、大賀は若錦翔の背中越しに若錦翔が土俵を割っていないことを自らの目で確認しており、若錦翔を土俵の外へ押し出すと、改めて行司が「勝負あり」として軍配を大賀に上げた。

 その直後に審判団から物言いが。協議を経て「ただいまの勝負は、勝負がついていないのに行司が『勝負あり』と言ってしまったため、もう一度、取り直しにします」と説明が行われると館内がざわめき「そんなことある?」「もう行司泣いちゃうよ」などとファンからも驚きの声が寄せられた。

 取り直しの一番では、大賀が立ち合いから一気の押し出しで再び若錦翔を下して3勝目を挙げた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)

【映像】実際の取組の様子
【映像】実際の取組の様子
「おい、大丈夫か?」熱戦を称える拍手が一転、館内ざわめき 勝った力士の異変を負けた力士がいち早く察知 心温まる咄嗟の気遣いも
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