5月21日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対北海道日本ハムファイターズの一戦で、日本ハム・矢澤宏太が、投手として出場。
【映像】「大谷翔平の再来」 “二刀流” 日ハム矢澤 打ってよし、投げてよし!
ルーキーの矢澤は、今季野手として出場し、既にプロ入り初本塁打を放つなど、打者としての可能性は見せているが、それに加え、この試合では投手としての可能性も垣間見せたことで、かねてより多くのファンが期待する“二刀流としての成功”の現実味もにわかに浮上することとなった。
この日、4-10、日本ハム6点のビハインドでの8回裏からの登板となった矢澤は、終始、ストレートとスライダーを中心に相手打者を力で押すピッチングを披露。打者3人に対して無安打・無失点・2奪三振という好投を見せたが、2人目の打者となった代打・廣岡大志へはツーシームを投じてファウルを打たせるなど、“本職”のような器用なピッチングも。このことから、ネット上の野球ファンからは「普通にスライダー切れててる」「想像以上だったな 投手としても期待したい」「真っ直ぐも変化球もコントロールええのすごいな」「変化球のキレがすごい!!課題だったストレートのコントロールも良くなってるし、交流戦辺りで先発してほしい!」「日ハムは華がある選手多いな~」と、“投手・矢澤”を称賛し、その可能性に期待を寄せる声が続出することとなった。
矢澤といえば、今季は野手としても28試合に出場し、79打数16安打、打率.203、1本塁打、4打点(5月18日終了時点)をマークし、数字面ではやや物足りないものの、ルーキーイヤーであることを思えばまずまずの成績となっているが、たとえば4月30日のソフトバンク戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)に出たプロ初本塁打では、イチローを髣髴とさせるフォームで、鮮やかにライトスタンド2階席へと飛び込む美しい打球を放つなど、“本職”として本領を発揮。
ファンからも「大谷翔平の再来」「もう明らかに天才」「矢澤は一軍で経験積めば積むほど化けるよ絶対」「修正力が他の人とレベルが違う」「マジで応援してる」といった声が出るなど、“打者・矢澤”としてのポテンシャルの高さを改めて感じさせることとなった。
投手と野手の“二刀流”といえば、現在はMLBで活躍する元・日本ハムの大谷翔平、現在は投手専業となっているものの、昨季までは“兼業”でその可能性を模索していた中日ドラゴンズの根尾昂、さらには指揮官である新庄剛志監督も、阪神タイガースに在籍した現役時代には、オープン戦であったとはいえ、投手として登板した経験の持ち主。そんな指揮官の下で、矢澤が今後どのような形でその才能を開花させることとなるのか、我々も注目したいところだ。