セルヒオ・ブスケツ

 今季限りでバルセロナを退団する元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツが、自身の新天地について語った。29日、スペインメディア『Relevo』が伝えている。

 2018-19シーズン以来のラ・リーガ優勝を置き土産に、今季限りで『ラ・マシア』から過ごした最愛のクラブを退団するブスケツ。2007-08シーズンにトップチームデビューを果たして以降、伝統的なスタイル“ティキ・タカ”の舵取り役として、そして2021年夏からは主将としてもチームを牽引してきた。クラブ公式戦通算722試合に出場し、ラ・リーガ優勝を9回、チャンピオンズリーグ優勝を3回成し遂げるなど、合計32タイトルを獲得している。

 かねてより、ブスケツに対しては、中東やメジャーリーグ・サッカー(MLS)がオファーを提示していることが取り沙汰されていた。そんな中で同選手は、『カタルーニャ・ラジオ』にて、「まだどこに行くかはわからない。3つか4つの選択肢を熟考しているところで、2〜3週間後には行き先が決まるだろう。そしたら、自分自身についても整理することができると思う」と告白。続けて「ただ、僕はバルサとは対戦しない。ヨーロッパ以外の場所でプレーするつもり。バルサと対戦する必要はないんだ」と欧州からは離れることを決断したようだ。

 またブスケツは、同国紙『ムンド・デポルティーボ』で自身の後継者にも言及。補強候補として名前が挙がる選手や、『ラ・マシア』育ちでバレンシアにレンタル移籍中のMFニコ・ゴンサレスについては「ロドリや(マルティン・)ズビメンディに関する多くの話があることは知っている。彼らは非常に優秀だし、おそらくクラブのDNAとスタイルに最もフィットする存在。それに比べて、(ヨシュア・)キミッヒは、ドイツのフットボールは、ちょっと違う。でも、同じDNAを持つ選手を探すだけではなく、特定の試合で重要になるようなキャラクターも探さなければならない」としつつ、「ラ・マシアの若手選手やレンタルのニコがいる。確かに、ニコは継続性に欠けるところがあるけど、非常によくやっているよ」と見解を述べた。

 さらに、ブスケツは「(フレンキー・)デ・ヨングがプレーすることもあるけど、彼がより快適で安心できるのは隣に誰かを置くことだ。ポジションにこだわらずに、自分から前に出ていくことが好きだからね。彼の持ち味を生かす必要がある」とチームメイトの特色についても語っている。

 果たして、バルセロナに別れを告げたブスケツの“新章”は、どのような物語が描かれているのだろうか。そして、ブスケツが退団したバルセロナで舵取り役を担うのは、誰になるのだろうか。