台風&梅雨で“メンタル不調増” 冷たい飲み物と辛い食べ物はNG 通院のボーダーラインは?
【映像】何科に行くべき?

 梅雨や台風の時期になると、メンタルや体の不調を訴える人が増えてくる。その原因と対処法について、精神科医の木村好珠氏に話を聞いた。

【映像】何科に行くべき?

■気圧の「差」が負担に

「低気圧はよく言われるが、実は気圧が上がるときもメンタルや体の不調を訴える方が多い。気圧の変化で血管の拡張・収縮が起き、自律神経が乱れやすくなる。その結果、頭痛や気だるさ、三半規管に影響してめまいや耳鳴りが起こる方もいる。また、寝つきにくくなる、逆に日中に強い眠気が現れるなど症状は人により様々。

病院に行くほどか判断しづらい様々な症状が出るので、何科に行けばいいかわからない方も多い。不定愁訴のようなかたちで症状が出る方が多い」

■寒暖差による疲労感

「人間の体温は、一定に保とうとするホメオスタシス(恒常性)がある。それには結構体力を使うので、普段よりも寒暖差があるときはより一層体力を使って生活している。普段と同じ生活をしてるのになぜかすごく疲れやすいときは、恒常性が原因の1つだと知っておいてほしい」

■体の巡りが悪くなる湿邪

「湿邪(しつじゃ)は東洋医学的な考え方で、体内に余分な水分が溜まってしまい排出が難しい状態。水分が出てこないと、老廃物などが溜まりやすく体内の巡りが悪くなってくる。すると、むくみやそれに付随するような耳なりなどの不調も一緒に出てしまう」

 木村氏によると、これらの対処法としては、食生活では、常温の飲み物を選ぶ、冷たい飲み物・辛い物などの刺激物を避ける、タンパク質や炭水化物をしっかり摂ることがよいという。また、軽めの運動や、自律神経を整えるために起きる時間を一定にし、十分な睡眠を取ることも大事だという。

――どのくらいの症状で病院に行くといい?

「人により感じ方が違うので難しいが、病院に行き薬をもらうなど、何らかの対処法をして少しでも楽に生活できるならいいので、何らかの症状があれば行っていいと思う」

――何科に行けばいい?

「様々な症状が少しずつ出てくるので非常に難しい。耳の症状が辛ければ耳鼻咽喉科に行き、何科に行けばいいかわからなければ最初は総合内科や総合診療科に行くのが適切だと思う」

(『ABEMAヒルズ』より)

【映像】何科に行くべき?
【映像】何科に行くべき?
【映像】「1万円のはずが10万円請求!」鍵開けトラブル 元大手事業者に聞く一般の人が知らない「見極めポイント」
【映像】「1万円のはずが10万円請求!」鍵開けトラブル 元大手事業者に聞く一般の人が知らない「見極めポイント」
【映像】天候悪化がトリガーになる 30秒でできる“スマホ病”対策
【映像】天候悪化がトリガーになる 30秒でできる“スマホ病”対策