5月30日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われたセ・パ交流戦、北海道日本ハムファイターズ対東京ヤクルトスワローズの一戦で、2打席連続のアーチを放ち、本塁打王争いで単独トップに躍り出るなど、日本ハムの主砲として大ブレイク中の万波中正。その長打力については、ブレイク前からしばしば話題となってきた。
【映像】どこまで飛ぶんだ!? 日ハム・万波の“驚愕のパンチ力”
昨年、「パーソル パ・リーグTV」が配信した動画について、その視聴数を選手別に集計したところ、年間ランキング6位に入ったのは、万波が2軍の東京ヤクルトスワローズ戦で放った“驚愕アーチ”。この本塁打は、ヤクルト・嘉手苅浩太が投じた真ん中高めの球に、体勢を崩されたような形となり、打球自体もやや詰まらされたかのように見えたものの、その実、この打球はぐんぐんと伸びて、センターバックスクリーン右へと飛び込む特大弾に。
これには、試合の行われた鎌ヶ谷スタジアムをよく知る元・千葉ロッテマリーンズの野球解説者・里崎智也氏から、鎌ヶ谷スタジアム特有の打球が伸びるという、通称“鎌ヶ谷劇場”と呼ばれる現象ではないかという、やや厳しい指摘もあったものの、出演者一同、大変驚いた様子を見せていた。昨季、1軍の公式戦で万波は、100試合の出場で14本塁打を放ったものの、打率2割3厘、112三振と確実性に欠けてはいたが、今季は確実性という意味でも成長が見られ、また独特な勝負強さも手伝ってか、前出・5月30日の試合のように、万波が試合を決めるというシーンもしばしば見られるようになった。