生成AIで1人勝ちなのはChatGPTを開発したOpenAIではなく米・半導体メーカーの「エヌビディア」なのではないか。
【映像】イーロン・マスク氏「エヌビディアの半導体は麻薬よりも入手困難だ」
エヌビディアは半導体企業として初めて時価総額が1兆ドル(140兆円)に達したアメリカのメーカーだ。生成AIを作るためにはエヌビディアの半導体が不可欠で、8割のシェアを誇るという。
『ABEMAヒルズ』では最新のAI情報を発信している起業家のチャエン氏にエヌビディアの強さの秘密とテクノロジーの未来について聞いた。
――エヌビディアの強みとは?
「半導体は大きく設計と製造に分けられるが、エヌビディアは設計がメイン。なおかつAIに用いられるGPUという半導体に特化しており、他社と比べて性能が高い」
――今の時代、半導体は重要だが、AIと掛け合わせるとさらに価値が上がるということか。
「GPUはAIを作るために絶対に必要な部品だ。最近、OpenAIの社長が『ChatGPTの次のバージョンの進捗が遅れている。なぜならGPUが不足しているからだ』とコメントしたほどだ。イーロン・マスク氏が1万個のGPUを購入し、『エヌビディアの半導体は麻薬よりも入手困難だ』とコメントしたことも話題になった」
――エヌビディアはゲームにも進化をもたらすのか。
「ゲームの世界で特定の回答しかしない“モブキャラ”にもチャットGPT的なものが搭載されて普通の会話ができるようになる。ゲームのやり込み・没入具合がさらに進むだろう」
――ChatGPTなどの生成型AIのゴールは?
「まだ構想段階だが、現実世界で全知全能になれるという『Reality GPT』は、VRグラスをつけ、映るもの全てにChatGPTの機能を使うようなもの。『全てを記憶』『常にAIアシスト』『瞬時にネット検索』『全言語を操る』ことが可能になり、来年頃には完成すると言われている。ここでも鍵になるのはエヌビディアのGPUだ」
(『ABEMAヒルズ』より)
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