サッカー女子W杯 記事サムネイル
サッカー日本代表戦 ハイライト一覧へ

 日本時間2023年7月20日(木)にFIFA女子ワールドカップ2023が開幕しました。本稿では、決勝開催日や歴代優勝国、今大会の優勝予想を紹介していきます。

サッカー日本代表戦 2023 ハイライト一覧
サッカー日本代表戦 2023 ハイライト一覧

目次

  • サッカー女子ワールドカップ2023の決勝はいつ?
  • 歴代優勝国一覧
  • 2023年大会の優勝予想
  • まとめ

サッカー女子ワールドカップ2023の決勝はいつ?

 オーストラリアとニュージーランド共催のサッカー女子ワールドカップ決勝は、2023年8月20日に開催されます。会場はオーストラリアのシドニーのスタジアム・オーストラリアです。

 準決勝の1試合目は2023年8月15日にニュージーランド最大の都市オークランドで、2試合目は2023年8月15日に決勝と同じシドニーで行われます。1試合目の場合、勝ち抜けば決勝まで中4日と日程面では有利ですが、ニュージーランドからオーストラリアへの移動が発生します。一方、2試合目の場合は決勝まで中3日となりますが移動がなく、同じスタジアムでプレーすることができます。

 なお、大会期間中に試合が開催される10のスタジアムのうち、最も多くのファンを収容できるのが決勝の会場となるスタジアム・オーストラリアです。最大収容人数は8万3500人となっています。

バイエルン 最終節で逆転!11年連続優勝
バイエルン 最終節で逆転!11年連続優勝

歴代優勝国一覧

開催年 開催国 優勝 準優勝 3位
1 1991 中国 アメリカ ノルウェー スウェーデン
2 1995 スウェーデン ノルウェー ドイツ アメリカ
3 1999 アメリカ アメリカ 中国 ブラジル<
4 2003 アメリカ ドイツ スウェーデン アメリカ
5 2007 中国 ドイツ ブラジル アメリカ<
6 2011 ドイツ 日本 アメリカ スウェーデン
7 2015 カナダ アメリカ 日本 イングランド<
8 2019 フランス アメリカ オランダ スウェーデン

 サッカー女子ワールドカップでは、前進のFIFA女子世界選手権時代も含めて4国しか優勝経験国がありません。そのうち初代王者であり、計4回という最多の優勝を果たしているのがアメリカです。

 アメリカは過去8度のサッカー女子ワールドカップで一度もベスト4進出を逃したことがなく、2015年大会と2019年大会は連覇を成し遂げています。また、決勝には5度進出し、負けたのは一度だけ。世界で唯一、アメリカを決勝で打ち破ったのが2011年大会のサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)でした。

 なでしこジャパンは初開催となった1991年大会から全てのサッカー女子ワールドカップに出場していますが、2007年大会までで決勝トーナメントに進出したのは一度だけでした。しかし、2011年大会では決勝でPK戦の末にアメリカを制して初優勝を飾りました。

 北欧の強豪ノルウェーも優勝経験国の1つです。1991年大会でアメリカと決勝で対戦して準優勝に終わっていたノルウェーは、1995年大会でも決勝に進出し、ドイツを破って初優勝を果たします。

 そのドイツは2003年大会でサッカー女子ワールドカップを初めて制し、続く2007年大会で連覇を達成。なでしこジャパンが優勝した2011年大会は開催国となるなど、女子サッカー界を引っ張ってきた欧州屈指の強豪国です。

 通算9度目となる2023年大会では新たな王者が生まれるのか、はたまたこれまで優勝を経験している強豪国が意地を見せるのか。史上初めて男子と同じ32カ国によって争われるサッカー女子ワールドカップ2023の行方に注目です。

右足一閃!シュティンドルの弾丸ミドル!
右足一閃!シュティンドルの弾丸ミドル!

2023年大会の優勝予想

 2023年のサッカー女子ワールドカップで優勝候補の筆頭となるのは、やはりアメリカでしょう。4回という歴代最多の優勝数を誇り、前回大会まで2連覇中。今大会の予選を兼ねた2022年の女子北中米カリブ海選手権を制し、2023年に入るとサッカー女子ワールドカップに出場する4カ国が参加したShe Believes Cupも制しました。

 アメリカは2023年に入ってから全勝中で、次から次へと優秀なタレントが台頭する女子サッカー最強国です。しかし、無敵というわけではありません。2022年10月から11月にかけてイングランド、スペイン、ドイツに国際親善試合で3連敗を喫しました。この3カ国は、いずれも今回のサッカー女子ワールドカップで優勝候補に挙げられます。

 2022年に女子欧州選手権初制覇を果たしたイングランドは、欧州王者としてサッカー女子ワールドカップに臨みます。国内リーグが急成長を遂げており、2015年、2019年と2大会連続でベスト4進出を果たすなどサッカー女子ワールドカップでも安定した成績を残してきました。キャプテンのレア・ウィリアムソンをはじめ中心選手に負傷者が相次いでいるのは懸念材料ですが、優勝を狙える力は十分に備えているでしょう。

 過去にサッカー女子ワールドカップ連覇の経験を持つドイツは、女子欧州選手権で最多8度の優勝を誇る欧州屈指の強豪国です。2022年大会ではイングランドに決勝で敗れて優勝こそ逃しましたが、準優勝を果たしました。

 また、グループステージでサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)と対戦するスペインも急成長を遂げている国の1つです。スペインは2018年と2022年のサッカー女子U-20ワールドカップ決勝でも日本と対戦し、2018年は準優勝、2022年は優勝を成し遂げました。この2大会で活躍した選手たちがスペイン女子代表にも定着しつつあり、若い力と勢いで初優勝を目指します。

 その他には2021年に開催された東京五輪で金メダルを獲得したカナダ、銀メダルのスウェーデン、そして開催国であり東京五輪銅メダルのオーストラリアも優勝候補と言えそうです。3大会ぶりの優勝を目指すなでしこジャパンは、強豪国を打ち倒して再び頂点に立つことができるでしょうか。

敵陣を切り裂くカウンター!アドリの神速ドリブル
敵陣を切り裂くカウンター!アドリの神速ドリブル

まとめ

 今回のサッカー女子ワールドカップは出場国が前回の「24」から「32」に増えました。これまで以上に多くの国に世界一を狙うチャンスが広がった一方、競争相手が増えることにもなります。

 FIFAランキングでトップ20に入る国々の実力が拮抗するようになり、大会を重ねるごとにサッカー自体のレベルもどんどん向上しています。通算9度目のサッカー女子ワールドカップでは広がったチャンスを活かして新たな王者が生まれるのか、あるいは優勝経験を持つ強豪国が改めて力を示すのか。3大会ぶりの優勝を目指して世界に挑むなでしこジャパンの戦いぶりからも目が離せません。

第34節 ケルン VS バイエルンの試合をみる
第34節 ケルン VS バイエルンの試合をみる
パヴァールのゴールでバイエルン即座に勝ち越し
パヴァールのゴールでバイエルン即座に勝ち越し
三笘の「決定力」について語る宮市亮
三笘の「決定力」について語る宮市亮
「決定力はあります。けどさらに...」宮市亮、三笘薫への期待を語る 「プレミアリーグの“壁”はもう超えている」