6月9日にエスコンフィールドHOKKAIDO行われたセ・パ交流戦、北海道日本ハムファイターズ対阪神タイガースの一戦で、日本ハム・江越大賀が、古巣・阪神に対して披露した、“正確すぎるワンバン送球”が野球ファンの間で話題となっている。
【映像】日ハム・江越の爆肩レーザー→正確すぎる送球で刺した瞬間
この試合の1回表・阪神の攻撃で、阪神は日本ハム先発・鈴木健矢に対し、簡単に2死とされるも、売り出し中の3番・前川右京がアウトコースのストレートをライト前に上手く運んで出塁。ここで迎えた阪神の4番・大山悠輔は、カウント1-1からの3球目、日本ハムの先発・鈴木健矢が投じた真ん中高めのストレートをセンター左へと弾き返し、先制のチャンスをお膳立てする…かに見えたものの、一塁走者の前川は、大山の打球を見て二塁を蹴って三塁へ。しかし、センターでこの打球を待ち構えていたのは、昨年まで阪神に在籍し、今季から日本ハムでプレーする“三十路のスーパープレー男”江越。名手・江越は、大山のこの打球を、無理をして突っ込まずに手前に落とすと、素早くこれを捕球して三塁へ。しかもその際、三塁の野村佑希の動きを考慮する形で、ワンバウンドで送り届けるという繊細かつ正確な送球で、ものの見事に前川をタッチアウトに。古巣・阪神にとっての貴重な先制のチャンスを、一瞬にして摘み取ることに成功した。
6月16日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、この場面について改めて紹介することとなったが、その際にVTRを見た里崎氏は、昨季まで共にプレーしていたにもかかわらず、江越の肩とスローイングの良さを考慮せずに二塁を蹴った前川の走塁に苦言を呈しつつも、「もちろん江越のね、スローイングっていうのは素晴らしかった」と、そのプレーを称賛。ネット上のファンからも「今日は骨折治った 完全体江越大賀の本領発揮でしたね!」「ちょっとしたショートゴロの送球か?と思わせる鬼ビーム送球」「スローイングのモーションがマジで小さくて速い」「恩返しビーム最高の輝き」「バケモンかよ」「送球の質が良いから、サードが構えた位置で送球を捕ってそのままグラブを下に下ろすことしかしてないな。」「BOSSも言ってたけどこれは打点1の仕事だし守備も一番上手いと」といった声が相次いで寄せられることとなった。
江越といえば、新天地で迎えた今季、満身創痍の状態でも、積極果敢に好守&好走塁を見せて多くのファンを沸かせるとともに、課題だった打撃面でも、新庄監督を喜ばせる“脅威の粘り”を見せるなど、三十路にして“成長中”という、なんとも楽しみな存在。今後もその闘志あふれるスーパープレーで、多くのファンを喜ばせることに期待したいところだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)