マイノリティ優遇は“逆差別” 大学入学者選抜巡り提訴 最高裁の判断は

　社会的不平等を解消するためのアファーマティブ・アクション（積極的差別是正措置）。いま、アメリカの連邦最高裁で大学入試に関しその是非を問う2つの訴訟が起きている。
【映像】「女子枠」を設置した東京工業大学
　学生の多様性を確保するため、アメリカの多くの大学では1960年代からアフリカ系アメリカ人やヒスパニック、その他の少数派を優遇する措置がとられている。
　これに異を唱えたのが、学生や保護者など2万人超で構成されると自称するNPOだ。この団体は“公平な”入学者選抜を求め、ハーバード大学とノースカロライナ大学に対し、白人やアジア系アメリカ人の受験者を差別していると訴えた。