将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局が6月23日に行われ、挑戦者の佐々木大地七段(28)が藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、20)に111手で勝利した。佐々木七段にとっては、タイトル戦初白星となる大きな1勝。ABEMAの視聴者からは、「泣きそう!大地おめでとう!」「大地すげえええ」と歓喜のコメントが殺到していた。
タイトル戦初登場の佐々木七段が、得意戦法の「相掛かり」を武器に“絶対王者”を打ち破った。早々に前例を離れ、じりじりと間合いを取り合うように序・中盤戦に。張り詰めたような空気が流れる難解な局面から、佐々木七段が銀を踏み込んでペースを握った。少しずつポイントを積み上げて優位を築いていった佐々木七段だが、対するは七冠保持者の藤井棋聖。圧倒的な終盤力を発揮して形勢を押し戻し、勝ちへの道筋を模索していた。互いに一歩も譲らぬ激しいねじり合いから、佐々木七段が一瞬の隙を突いて中央地点に角を放ち再度逆転。藤井棋聖も「素晴らしかった」と語った角打ちの一手で佐々木七段が勝利を決め、大熱戦を制した。
シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻したことはもちろん、佐々木七段にとってはこれが自身のタイトル戦初勝利。大きな戦果をもぎ取ったとあり、ABEMAの視聴者からは「泣きそう!大地おめでとう!」「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」「大地すげえええ」「この勝ちは大きい」「これは師匠からボーナス」「大地さんカッコよかったよ!」「キラー健在か」「これは自信になる」「これだから将棋は面白い」「大地まじおめでとう!」「真の藤井キラーになってくれ」「大地やるじゃん!」「タイトル戦初勝利は嬉しいな」と歓喜のコメントが殺到していた。
終局後には「終盤のやや良いところで間違えてしまって敗勢にしてしまい、最後“拾った”、というような勝ち方だった」と語った佐々木七段だったが、大盤解説会場でファンの前に姿を見せると、やや表情も緩み「ストレート(決着)は回避できて良かった」とのリップサービス。タイトル戦初勝利の感想を問われると、「いろんな方に応援していただいていたので、まずはひとつ勝てて、次に繋げられて良かったです」とホッとした表情を見せた。
勢いそのままに、次局ではタイトル初奪取に向けて2勝目を目指す。厳しい戦いが続くが「次は後手番なので、しっかり準備して熱戦にできるように頑張りたい」としっかり前を見つめていた。注目の第3局は7月3日に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸学問所」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)