圧巻のKOだった。しかし本人は「必死でした」と言う。とにかくホッとしたと表情を緩ませる。
 6月24日、武尊はフランスで復帰戦を行なった。ISKA世界K-1ルール61キロ級王座決定戦。ベイリー・サグデンのタフさに手を焼いたものの終始ペースを握り続け、3、4、5ラウンドとダウンを奪う。
 序盤はローキック、中盤からはボディも効かせ、ディフェンス一辺倒に追い込んで最後は左ハイキック。完璧な勝ち方に見えた。何もかもがホームとは違う敵地での試合、実力が半分も出せないと言われる状況で、武尊は見事に強さを見せた。