「これがあの感想戦ハラスメントか…(笑)」三枚堂達也七段が目撃した藤井聡太竜王・名人の秒速回答「1秒で5手くらい返ってきてさすがだなって」
【映像】三枚堂七段が目撃した藤井竜王・名人の「秒速回答」エピソード

 将棋の王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝が6月28日に行われ、藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)と羽生善治九段(52)が現在対局中だ。ABEMAの中継には、三枚堂達也七段(29)が出演。藤井竜王・名人とイベント出演した際に、公開対局で目撃した感想戦での秒速回答に「これがあの感想戦ハラスメントか…と思って(笑)」と衝撃を受けたエピソードを語った。

【映像】三枚堂七段が目撃した藤井竜王・名人の「秒速回答」エピソード

 年間を通じて全国各地を飛び回り、タイトルをかけた戦いを続けている藤井竜王・名人。棋士同士であっても常設の対局場でその姿を見かける機会も減っており、若き七冠王と接する機会といえば番勝負での立会や解説での同行などに限られてくる。三枚堂七段は、6月17日に千葉県柏市で行われた「藤井聡太叡王を囲む会」に出演。叡王3連覇を達成した藤井竜王・名人を囲み、トークショーや佐々木勇気八段との記念対局などを行った。公式戦ではないイベントとあり、若き絶対王者もリラックスモードだった様子。三枚堂七段は、控室に用意されていた緑色のスムージーに興味津々だった藤井竜王・名人とともに「これ何ですかね~?」と言い合いながら、共に未知の味にチャレンジしたエピソードを披露した。

 しかし、公開対局になると表情は一変。佐々木八段が飛車を振って意表を突く作戦に出て、大熱戦の末に藤井竜王・名人が勝利を飾った。大盤解説を担当した三枚堂七段ほか、石田和雄九段(76)門下の棋士らは示された局面について「ここでこのような手はなかったのでしょうか?」と対局者に質問。すると、「藤井叡王は秒速で対応されていて。“感想戦ハラスメント”っていう言葉があるじゃないですか、それが頭に浮かんで。公開生感想戦ハラスメントが見られました(笑)」と語った。

 タイトル戦で藤井竜王・名人と対戦した多くの棋士たちは「感想戦がエグイ」との感想を持つといい、“感想戦ハラスメント”は藤井竜王・名人との感想戦で読みの深さに圧倒される様子を表現した俗語。三枚堂七段は「もちろん(藤井竜王・名人は)ハラスメントのつもりは全くないと思うんですが、質問から1秒くらいで5手くらい返ってきていて、さすがだなと。秒速の回答を見て『これが…!』と思いました(笑)」と笑った。

 詰めかけた観客も同様、「歓声か悲鳴か笑いかわからない声が上がっていて面白かったですね」といい、このエピソードを聞いた視聴者からも「生ハラw」「つよかわ七冠」「相手はダメージ受けるよね」「聡太くんカッコいいな」と様々な反応が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第71期 王座戦 挑戦者決定トーナメント 藤井聡太竜王・名人 対 羽生善治九段
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