【MLB】レッドソックス－マーリンズ（6月28日・日本時間29日／ボストン）
吉田正尚外野手が所属するレッドソックスは地区最下位脱出を目指し、インターリーグでマーリンズと地元ボストンで対戦。試合は6回表の途中から降り始めた雨の影響で一時中断したが、その際の球場スタッフたちの動きに大きな注目が集まった。
試合開始早々、レッドソックスのデバース内野手のファインプレーで幕が開けたこの試合はレッドソックス先発のオート投手、マーリンズ先発のギャレット投手がそれぞれ奮闘し、得点は2回表のクーパー内野手のソロ本塁打と4回裏のデバースのソロ本塁打のみ。5回裏終了時点でスコアは1-1。両軍合わせてもわずか6安打という投手戦となった。
そんな中で迎えた6回表のマーリンズの攻撃。この回からマウンドに上がったピベッタ投手は先頭打者のアライズ内野手を打ち取ったが、続くソレア、デラクルーズ外野手に対し連続で四球を与え1死一、二塁のピンチに。ここで打席には4番のチザム外野手が入った。
ダブルプレーを打たせてピンチを脱したいレッドソックスバッテリーはチザムに対し、変化球を中心とした攻めを展開しはじめたが、フェンウェイパークの天候は曇りから雨となり、チザムが打席に入るころには大粒の雨が降り出した。それでもなんとかカーブでストライクを取り、カウント1-2と追い込んだが、ここで球審が降雨のためプレー中断を宣告。両軍選手たちがそれぞれベンチに戻り、天候の回復を待つことになった。
試合中断が決まったと同時に主役となったのがフェンウェイパークの球場スタッフたち。赤いポロシャツを着た推定50人前後のスタッフたちはぞろぞろと一塁側からグラウンドに飛び出していき、リールにまかれた巨大な保護シートを取り出して広げる作業を開始。その姿を見たABEMA視聴者からは「ピクミン」など人気ゲームになぞらえたコメントが投稿された。
賞賛すべきはその作業スピード。中継カメラがスタッフたちの姿を映し始めたころにはすでにマウンドと打席を覆う円形の保護シートはすでに設置済みで巨大な保護シートを一、二塁間で広げ始めて、ダイヤモンド全体を覆うまでに要した時間はわずか2分ほど。リールを回して保護シートを押し広げていく様子やシート全体でダイヤモンドを覆う作業には全くの無駄がなく、これぞプロの技と言えるだろう。
試合中断は残念だが、珍しい光景を見られた視聴者たちは「大変だスタッフ」「これだけの人数が毎試合待機しているのはスゴイ」などスタッフを賞賛する声が目立った。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
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