将棋の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」で、過酷な予選を勝ち抜き出場権を獲得した郷田真隆九段(52)、行方尚史九段(49)、古賀悠聖五段(22)が、チームを結成。Dリーグ参戦を前に絆を深めるべく、エントリートーナメント突破祝勝会を開催して親睦を深めた。乾杯から早々、行方九段は「おかわり」コール連発で大暴走!?「なめちゃんの酔っ払い振りが最高」「行方先生の貴重な?お姿拝見できて楽しかったです!」とファンの爆笑を誘っていた。
【映像】「おかわり」コールを連発した行方九段と見守るチームメイト
総勢120人が参加して行われたエントリートーナメントを勝ち抜いた3人は、出場権獲得直後に祝勝会を開催。ビールで乾杯し、互いの激闘を労った。関西ブロックからは古賀五段、関東Aブロックからは郷田九段、関東Bブロックからは行方九段とそれぞれが強豪揃いの厳しい戦いを切り抜けたとあり、その表情は晴れやか。「確率としては何十分の一」「まさか自分が勝ち上がると思っていなかった」とチーム結成の喜びを分かち合った。
新鋭・古賀五段から見れば、郷田九段&行方九段は「棋譜を並べて勉強していたような方たち」。互いをよく知り、団結力向上のためにチームメイトに聞きたいことを質問する企画を行った。1問目は古賀五段から。「一番遊んだ棋士は誰ですか?」との問いに行方九段は「藤井猛九段」、郷田九段は「先崎学九段」と回答し、それぞれ修行時代から数えきれないほど将棋を指し、酒を酌み交わした仲間の名を挙げていた。
企画開始3分で「おかわり!」コールが飛び出したのは行方九段。チームメイトのトーク中にも関わらず、あまりにも自由にビールをぐびぐび、グラスをあっという間に空にしていた。郷田九段から「行方さん何杯目?」とツッコミが入ったが、「揺れまくりでね。揺れ始めてからが粘り強いよ」と目を輝かせると、リーダーの郷田九段もタジタジとなっていた。ほろ酔いモードの行方九段だが、チームメイトにぶつける質問はいたって真面目。「コロナ禍での過ごし方」「師弟関係の在り方について」と硬派な一面も披露していた。
質問を通じて古賀五段の師匠・中田功八段(55)と郷田九段、行方九段との古くからの縁や交流が明らかになるなど、企画は大成功だった様子。ファンのSNS上には「なめちゃんの酔っ払い振りが最高」「行方先生の貴重な?お姿拝見できて楽しかったです!」「とにかく面白いから今から見るべし」「一番お酒の進みが早い行方九段が予想通り過ぎて好き」「案の定飲んでて草」などの声が上がっていた。
チーム名は、プロレス好きのリーダー・郷田九段発案の「ストロングスタイル2023」に決定。厳しい戦いが予想されるが、古賀五段は「チーム名に恥じないように頑張りましょう」と気を引き締めていた。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)