6月27日に沖縄セルラースタジアム那覇で行われた埼玉西武ライオンズ対北海道日本ハムファイターズの一戦で、日本ハムの主砲・万波中正が放った“技あり”の14号弾が、ネット上の野球ファンの間で話題となっている。
【映像】日ハム・万波の豪快弾、どこまで飛んだ!?
0-1、西武1点のビハインドで迎えたこの試合の7回表、日本ハムはこの回先頭の3番・清宮幸太郎がセンター前ヒットで出塁し、反撃の足がかりを作ると、無死一塁の場面で、登場したのは、マウンド上の西武先発・平良海馬の前に、第1打席・第2打席と凡退している4番・万波中正。その初球、平良の投じた外角へのスライダーに、万波はやや崩されたかに見えたが、それでも上手く捉えると、そのままレフトスタンドへ。打球はレフトスタンド後方に張られたネットの上部に当たり、“場外弾”とはならなかったものの、驚異の飛距離でチームに勝利を呼び込む逆転の14号2ランとなった。
また、この回の攻撃で、日本ハムは、戦列復帰直後の3番・清宮が作ったチャンスを、万波がきっちりと“4番の仕事”で結実させる形で、試合を決めることとなったが、この“一撃”に、ネット上の野球ファンからは「清宮、万波の流れ気持ち良すぎだろ!!」「打撃も守備も良い 性格真面目で明るい 若いし怪我しない 日ハム希望の塊よ」「万波の前にヒットを打ってくれた清宮素晴らしい そして初球をしばく万波」「万波が暫定ホームラン王なのも凄いが清宮が3割打ってるのも凄い。日ハムクリーンナップ驚異的!」「まじで飛びすぎる………ほんとまんちゅー神。」「地方球場とは言え、泳ぎながらあわや場外のホームランはマジでえぐい。」「万波は交流戦のDeNA戦でもそうだったが決定的な場面でのホームランが多い。素晴らしい打者になってきた。」といった様々な反響が寄せられることとなった。
6月30日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、改めてこの万波の“技ありの一撃”について紹介することとなったが、その際に、野球解説者の辻発彦氏は、「これ僕、スタジアムで観てましたよ。翌日、万波君の話を聞きました。“上手く打ったねー”と言ったら、スライダー狙ってたそうです。」と、この打席で万波はスライダーを狙い打ちしていたことを明かした上で、「だから、(平良は)スライダーがちょっと抜けただけで、(万波は)泳いだっていう感覚じゃないですね。あの打ち方が(打球が)飛ぶんですよ、一番ね。」と、一見、やや崩されたな打撃に見えるものの、その実、“平良のスライダー打ち”という意味では、最適な打撃であったと指摘。「いろんな状況や、相手投手のことを考えて、狙い球をしっかり持ったりとかね。そういうことができるようになったという意味では間違いなく成長してると思いますね。」と、日本ハムの主砲として本格的に覚醒しつつある万波の成長ぶりに、改めて太鼓判を押すこととなった。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)