熾烈な4番争いが注目を集める北海道日本ハムファイターズの万波中正、清宮幸太郎、野村佑希について、昨年まで“敵将”として彼らを見ていた埼玉西武ライオンズの前監督で、野球解説者の辻発彦氏が言及した。
【映像】天才・野村が弾丸ライナーでレフトスタンドへ突き刺す瞬間
6月30日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、6月23日にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズの一戦で、日本ハムの“4番候補”として指揮官が期待を寄せる万波中正、清宮幸太郎、野村佑希の3選手が1本塁打を含む4打点を挙げる大活躍でチームを快勝に導いたことを紹介したが、その流れの中で辻氏は、改めて3選手の成長ぶりを称賛しつつ、「野村君は特に、僕は必ず4番を打つバッターになると思ってました。今、現在では、この3人の中では調子を落としてる選手なんですけど、でもやっぱり素晴らしいバッターですよ。」と、その中でもとりわけ野村に対して、かねてより熱視線を送っていたことを明かすと、そんな野村を含めて、“現4番”である万波や、復帰早々に大活躍を見せている清宮が繰り広げる激しい4番争いに、「もちろん、いい意味でこの3人がそういう4番を奪い合うというかね。チーム内でそういう競争意識を持って、やればね、本当に面白い。」とコメントした。
野村といえば、今季こそ打率.240、本塁打7本と、やや苦戦している印象だが、新庄剛志監督就任1年目の昨季には、早々にそのポテンシャルを見出される形で、4番に抜擢された逸材。実際、昨年までともにプレーしたOB・杉谷拳士氏も、4月28日にABEMAで放送された『バズ!パ・リーグ』に出演した際に、「ちょっと出てきて欲しいなっていうよりも、出てこないとダメだろ!っていう選手は、やっぱり野村。野村選手ですね。」と、期待の若手としてその名を挙げた上で、「ホントにね、ファイターズをこれから引っ張っていく立場になると思いますし、ファイターズだけと言わず、日本を引っ張っていくような、そんな選手になってもらいたいなと、ずっと思って見ていましたので。」と、その本格覚醒に、現役時代から熱視線を送り続けていることを明かしていたほど。既に14本塁打を放ち、タイトル獲得への期待がかかる万波、昨季ブレイクし、後半戦での活躍が期待される清宮とともに、その活躍と成長に、ますます目が離せなくなりそうな気配だ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)