将棋の藤井聡太棋聖（竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、20）が7月3日、第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局で挑戦者の佐々木大地七段（28）と午前9時から対局を開始した。シリーズ成績ともに1勝1敗で迎える本局は、静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸第1学問所」が舞台。注目の一戦を制し、タイトルに先に王手をかけるのはどちらか。
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ベトナム「ダナン三日月」で6月5日に行われた開幕局は、4連覇を目指す藤井棋聖が角換わりを志向した。中盤からペースを握ると、佐々木七段の猛攻をかいくぐって優勢を拡大。スリリングな終盤戦を制し、先勝を奪った。
タイトル戦初登場の佐々木七段は、第1局こそ着慣れない和装の裾裁きに苦戦する様子も見せていたが、第2局では着物姿もすっかり板につき、若々しさの中に風格も漂わせていた。6月23日、紀淡海峡を一望する兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われた第2局では、佐々木七段得意の相掛かりを採用。ペースを握って終盤に持ち込んだが、ねじり合いの末に形勢が二転三転と入れ替わる大激戦となった。最後は佐々木七段が中央地点に角を放ち勝負あり。待望のタイトル戦初勝利を飾った。
どちらにとっても譲れぬ第3局。タイトルに先に王手をかけるのは藤井棋聖か、佐々木七段か。目の離せない一戦が始まった。
持ち時間は各4時間。本局の先手番は藤井棋聖。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
