将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が7月7日、伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負の第1局で挑戦者の佐々木大地七段(28)と午前9時から対局を開始した。並行して行われているヒューリック杯棋聖戦五番勝負と同カードとなった今期の七番勝負。愛知県豊田市の「豊田市能楽堂」を舞台に繰り広げられる開幕局を制するのはどちらか。振り駒の結果、先手は藤井王位に決まった。
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藤井王位は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、第81期名人(A級以上:2期)。前年度、保持する5つのタイトル防衛に加えて、初挑戦となった棋王戦五番勝負を制し六冠王に。さらに2023年度は防衛戦の叡王戦五番勝負、初挑戦した名人戦七番勝負に勝利し、最年少名人と史上2人目の七冠保持者となった。王位戦は、2020年度に木村一基王位(当時)に初挑戦し4-0のストレートでタイトル奪取。以降、2期連続で豊島将之九段の挑戦を受け、それぞれ4-1で退け防衛を果たした。今期は防衛4連覇に挑む。
佐々木七段は2016年4月に四段昇段。竜王戦は4組、順位戦はC級2組。2018年度の将棋大賞で最多勝利賞、2019年度には最多対局賞をそれぞれ受賞している。今年度はこれまでに14勝3敗と好成績をキープしており、1勝2敗とカド番に立つ棋聖戦五番勝負に加えて、いよいよダブルタイトル戦期間に突入する。今期の王位戦は、挑戦者決定リーグ白組を5戦全勝で駆け抜け、紅組優勝のレジェンド・羽生善治九段と挑戦者決定戦を戦って堂々の初挑戦を決めた。
両者の対戦成績はこれまでに7局で、藤井王位の4勝、佐々木七段の3勝。佐々木七段にとっては未知の“2日制”タイトル戦をどのように戦うかにも大きな注目が集まっている。持ち時間は各8時間の2日制。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)