「なんと良い相撲」首と腕を極められ絶体絶命→体重50キロ差を跳ね返した力士の執念に称賛の声
【映像】力士が魅せた執念の逆転劇

大相撲七月場所>◇三日目◇11日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)

 50キロもの体重差を跳ね返す2分弱の熱戦に館内が沸いた。一時は腕、首を極められ吊り出されそうになる場面もあったが、抜群の身体バランスで見事に回避。館内からどよめきと拍手が起こった一番に「こわいこわい」「あぶない」と視聴者がヒヤヒヤするも、執念の逆転劇に「なんと良い相撲」と称賛の声、さらに「100kgくらいになれば関取になれる」といった期待の声が寄せられた。

【映像】力士が魅せた執念の逆転劇

 序二段七十九枚目で体重62.3キロの宇瑠寅(式秀)が、序二段七十七枚目で体重114キロの本木山(玉ノ井)を寄り切って白星を挙げた一番は、手に汗握る熱戦となり、まだファンの姿もまばらな館内を大いに沸かせた。

 立ち合い、当たると見せかけて懐に潜って足を取りに行った宇瑠寅。これを嫌った本木山は宇瑠寅を突いて離すと、右の腕を宇瑠寅の肩に置き、まわしを探る。一度は離れた両力士だったが、土俵中央で左右入れ替わり、再び同じ形に。

 直後、本木山の右腕をたぐって素早く回り込んだ宇瑠寅だったが、本木山が右を差して組み止めると、今度は宇瑠寅の右腕、さらに自らの右腕で宇瑠寅の首を抱え込むようにして万全の体勢となった。左右の腕でしっかり極めてじりじりと土俵際に出ていく本木山。しかし、“勝負あり”かと思われた次の瞬間、体が宙に浮いた状態の宇瑠寅は右足を本木山の左足に絡めて必死の抵抗。左足一本で体を残すと、館内から拍手と歓声が起こった。

 さらに反時計回りに土俵を回って体を入れ替えた宇瑠寅は、再び本木山の左足に右足をかけて本木山の動きを封じ、両上手をしっかり引いて寄り切った。「おぉ!」と沸いた館内に自然と拍手が起こった。

 白熱の取組にABEMAの視聴者からは「100キロくらいになれば関取になれる運動能力」「おひねり飛んでもいい」「すげ!」「なんと良い相撲」などの反響が寄せられた。(ABEMA『大相撲チャンネル』) 

【映像】力士が魅せた執念の逆転劇
【映像】力士が魅せた執念の逆転劇
土俵下のスー女タレントが“ドキッ” 力士の巨体が目の前に迫る 館内が沸いた取組での驚きの一コマ
土俵下のスー女タレントが“ドキッ” 力士の巨体が目の前に迫る 館内が沸いた取組での驚きの一コマ
立ち合い直後に両力士が「えっ?」“キョトン”顔 珍しい展開に「えっ?」館内も戸惑い
立ち合い直後に両力士が「えっ?」“キョトン”顔 珍しい展開に「えっ?」館内も戸惑い
立ち合い直後に両力士が「えっ?」“キョトン”顔 珍しい展開に「えっ?」館内も戸惑い