<大相撲七月場所>◇九日目◇17日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
大関昇進を狙う関脇・豊昇龍(立浪)が、前頭五枚目・平戸海(境川)を掛け投げで下した一番で、解説を務めた元関脇の豊ノ島が“豊昇龍の強さ”について持論を展開する場面があった。
豊昇龍は平戸海にもろ差しを許したが、食い止めると右から足を掛けながら、強引に投げ飛ばした。豊昇龍は勝ち越しを決め、館内からは大歓声がおくられた。大関昇進の目安は「3場所連続で三役を務め、あわせて33勝以上」と言われているが、豊昇龍はボーダーラインまで残り4勝となった。平戸海は6敗目を喫した。
この取組を受け、豊ノ島が「(豊昇龍の)足腰の強さが出ましたね」と笑顔で話すと、同じく実況を務めた元NHK大相撲中継でお馴染みの藤井康生アナウンサーは「ねぇ。豊昇龍の相撲は見ていて、面白いですね」とコメントした。
続けて豊ノ島が「不利になっても諦めないし、意外とこういう(強引な)相撲多いじゃないですか。でもすごいなと思うのが、こういうのが多いけど、大関取りをしているっていう。結局、それって勝ってるってことですよね。それがやっぱりすごい」と持論を展開すると、藤井アナは「確かに、がちっとつかまえ一方的に寄り切ってという……(かつての)横綱・白鵬のような相撲ではないんですけどね」と補足。
それから豊ノ島が「安定感っていう面で言うと、安定感はない印象なんだけど、それが大関取りをしてるのがスゴいんですよね。“危ない”って相撲をしてるのに、負けないっていうね」と話すと、藤井アナは「やっぱり足腰の強さが抜群ですもんね」と考えを述べた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)