将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦第3局が7月22日、静岡県静岡市の「ツインメッセ静岡 北館大展示場」で行われ、佐藤天彦九段(35)と稲葉陽八段(34)が対局を開始した。同世代対決を制し、2回戦に駒を進めるのはどちらか。振り駒の結果、先手は佐藤九段に決まった。
【中継】佐藤九段VS稲葉八段 注目のJT杯1回戦第3局(生中継中)
佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:9期)、順位戦A級(A級以上:9期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝は4回。その振る舞いやファッションセンス、クラシック音楽や絵画を好むことから「貴族」の異名を持つが、将棋においてもトレンドをあえて追わずに独自の世界を創出している。JT杯は3年ぶり6回目の出場で、2016年度大会では準優勝している。
稲葉八段は2008年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:7期)、順位戦A級(A級以上:7期)。タイトル経験はないが、2017年に名人戦七番勝負に出場した経験を持ち、棋戦優勝も2回ある。安定した力を発揮する居飛車党で、各棋戦の上位の常連だ。JT杯は2年連続3回目の出場となっている。
両者の対戦は全17局あり、佐藤九段の10勝7敗。直近の対戦は今年1月の第8期叡王戦本戦1回戦で、佐藤九段が勝利している。本局を制し、2回戦に進出するのはどちらか。勝者は次戦で渡辺明九段(39)と対戦する。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)