将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が7月25日、伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負の第3局で挑戦者の佐々木大地七段(28)と午前9時から対局を開始した。シリーズ成績は藤井王位の開幕2連勝で推移。北海道小樽市の「料亭湯宿 銀鱗荘」を舞台に戦う第3局で藤井王位が防衛に“王手”をかけるか、佐々木七段が反撃の1勝を挙げるか。注目の一戦が始まった。
同一カードで行われていたヒューリック杯棋聖戦五番勝負は、藤井王位が3勝1敗で防衛4連覇を飾り幕を閉じた。両者による“真夏の十二番勝負”はいよいよ佳境に突入している。
シリーズ開幕戦は、後手番の佐々木七段が横歩取りに誘導。一進一退の攻防戦が繰り広げられ、佐々木七段が一時は優位に立った。しかし、藤井王位が飛車打ちで制空権を取り、再び形勢をひっくり返して逆転。受けと攻めの緩急自在の差し回しを見せた藤井王位がそのまま押し切り勝利を飾る結果となった。
7月13・14日に行われた第2局は、藤井王位が佐々木七段の得意戦法・相掛かりを打ち破り完勝。佐々木七段は「序盤の細かい形の違いを理解していなくて、暴走してしまったのが厳しくした原因」と序盤の誤算を悔やんでいた。
どちらにとっても譲れぬ第3局。藤井王位が防衛に近づくか、佐々木七段がタイトル奪取に向けての反撃を開始するか。目の離せない一戦が始まった。持ち時間は各8時間の2日制。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)