羽生善治九段VS佐藤康光九段 新旧“会長”対決は同一対戦記録歴代2位となる168局目の激突!注目の一戦制するのはどっちだ/将棋・順位戦B級1組
【映像】羽生九段VS佐藤九段 注目のB級1組3回戦(生中継中)

 将棋の順位戦B級1組3回戦が7月27日に行われ、羽生善治九段(52)と佐藤康光九段(53)が午前10時から対局を開始した。新旧の日本将棋連盟会長対決は、同一対戦カード記録歴代2位となる168局目の対戦。第28期竜王戦七番勝負を含む全13期のタイトル戦ほか数々の名勝負を繰り広げてきた両者が、B級1組で初対戦する。注目の一戦を制するのはどちらか。

【映像】羽生九段VS佐藤九段 注目のB級1組3回戦(生中継中)

 羽生九段は1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:34期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の99期を誇り、棋戦優勝も同じ最多の45回。「七冠独占」「永世七冠」など、数々の大記録を打ち立てた将棋界のスーパースターだ。2021年度はプロ入り後初めて勝率が5割を切り、順位戦A級からも陥落するなど試練の年になったが、2022年度は見事に復活。7年ぶりに勝率6割超えを果たすと、年度末にはALSOK杯王将戦七番勝負で藤井王将とタイトルを争うなど、トップクラスでの存在感は変わらない。さらに、今年6月には佐藤九段からバトンを引き継ぎ日本将棋連盟の会長に就任。プレーヤーとマネジメントの“二刀流”の活動に期待が高まっている。

 佐藤九段は1987年3月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:28期)、順位戦B級1組(A級以上:26期)。タイトルは永世称号を持つ棋聖の6期を含め計13期で棋戦優勝も12回を誇る。序盤から発想力豊かな将棋を展開することで知られ、様々な異名を持っている。2017年2月から連盟会長職を担い、将棋界のトップとして新棋戦の立ち上げや東西の新将棋会館建設事業のかじ取りを担ってきた。退任理由としては「2024年に将棋連盟100周年という大きな節目を迎える。このタイミングで次のメンバーに託すのが良いのかなと判断した」。羽生九段のタイトル挑戦も刺激になったと語り、「“心技体”のすべてをより万全にして臨んでいきたい」とプレーヤーとしての再出発を誓っていた。

 B級1組は13人の総当たりで行われるリーグ戦で、通称・“鬼の住処”とも呼ばれている。これまでの通算対戦成績は羽生九段の112勝55敗。2枠の昇級枠をかけて毎年大激戦が繰り広げられており、A級復帰を目指す両者がどのような熱戦を繰り広げるか大きな注目が集まっている。

 本局の持ち時間は各6時間(チェスクロック使用)で、先手は羽生九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第82期 順位戦 B級1組 3回戦 羽生善治九段 対 佐藤康光九段
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