【MLB】カージナルス-カブス(7月27日・日本時間28日/セントルイス)
カブスの鈴木誠也外野手が「5番・ライト」で先発出場。ナ・リーグ中地区の名門チームの伝統の対決というカードだが……試合開始早々、カージナルスバッテリーにアクシデントが発生し、ファンの間でも大きな話題となっている。
そのシーンが見られたのは1回表のカブスの攻撃。カージナルスの先発はマイコラス投手。かつて巨人で3シーズン投げて31勝を挙げ、日本の野球ファンにもおなじみの元助っ人だが、この試合でも先頭打者のトークマン外野手を見逃し三振、続くホーナー内野手をセンターフライにそれぞれ打ち取るなど、上々の立ち上がりを見せていた。
ここで打席に入ったのは3番打者のハップ外野手。初球のストレートを見送られ、続く内角に入ったスライダーも見極められて2-0となったところでマイコラスは3球目、再び内角低めにスライダーを投じると、これをハップは空振り。カウント2-1となったところだが……ここでボールを受けていたコントレラス捕手に悲劇が起こった。
空振りした際、大きくスイングしたハップはそのままフォロースルーに入ったが、大ぶりのスイングだったため、振り切ったバットがなんとコントレラスの側頭部を直撃。ヘルメットとマスクが外れ、図らずとも頭をバットで叩かれてしまったコントレラスはその場で頭を押さえ、うずくまってしまった。
カージナルスベンチからはすかさずトレーナーとマーモル監督が飛び出し、コントレラスの状態を確認。その様子をマイコラスも後ろから心配そうに眺める様子が中継で映し出された。幸いにも脳震盪は起きていないようだったが、側頭部からは出血が見られるということで、大事をとって交代することになり、キズナー捕手がマスクを被ることになった。
これで火が付いてしまったのがマイコラス。プレーが再開すると、インハイに死球スレスレのブラッシュボールを投じると、5球目にはハップのお尻を目がけて投げているかのような投球で死球に。明らかに狙って投げている様子だったためか、ハップが一塁へ向かう際に審判団が集まり、審議の結果、報復死球とされマイコラスは退場。わずか11球でマウンドを降りることになってしまった。
エースの突然の降板に対し、抗議に入ったのはカージナルスベンチ。まだ1回表ということもあり投手の準備もできていない上、元をただせばハップのフォロースルーによる事故が原因ということもあり、マーモル監督も審判に抗議。すると、その抗議が原因となり、マーモル監督も退場処分になるという波乱の結果となってしまった。
117年ぶりに1回表に先発投手が退場となるという“珍事”が起こり、視聴者たちは「うわ痛そう」とコントレラスの様子を心配する声や、「そりゃ怒りますわ」とマイコラスに同情する声、さらに「もうめちゃくちゃや」と波乱のスタートを憂う声など様々なコメントが寄せられた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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