6月10日(日本時間6月11日)に行われたニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックスの一戦で、なんと14球を粘って相手投手を根負けさせ、四球で出塁することに成功したレッドソックス・吉田正尚。そんな吉田の見せた打席での“セルフコントロール術”について、元MLBプレーヤーの川﨑宗則氏が言及した。
【映像】 勝負を決めた「一瞬の動き」
問題となった場面は、1-2、レッドソックス1点のビハインドで迎えたこの試合の7回。レッドソックスはヤンキース2番手ワンディ・ペラルタに対し、反撃の糸口さえ掴めずに簡単に2死走者なしとなるものの、ここで迎えたのは、驚異の粘りを見せる“ネバネバ打法”の吉田。吉田は、ボールをよく見てカウント3-1とするも、続く5球目、外角低め、ボールゾーンへのチェンジアップを見極め、四球で歩こうとするも、審判の判定はまさかのストライク。しかしここからが吉田の真骨頂。審判の判定に腐ることなく、フルカウントからの6球目、内角低めのチェンジアップをファウルにすると、ここからなんと8球連続でファウルに。さすがにここまで来ると、投げるベラルタも、もうお手上げ。最後は根負けする形で、14球目のスライダーがボールとなり、四球に。まさに“粘りの吉田”ならではの好勝負となった。