将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦第4局が8月5日、福岡市の「福岡国際センター」で行われ、広瀬章人八段(36)と糸谷哲郎八段(34)が対局を開始した。竜王経験を持つ両者による一戦を制し、2回戦に駒を進めるのはどちらか。振り駒の結果、先手は糸谷八段に決まった。
広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:4期)、順位戦A級(A級:10期)。タイトルは竜王、王位でそれぞれ1期の計2期。棋戦優勝は新人王戦で1回。前期は2組優勝から本戦トーナメントを勝ち上がり、藤井竜王への挑戦権を獲得したが、七番勝負は2勝4敗でタイトル奪還には至らなかった。今年度成績は5勝2敗(0.7142)。JT杯は8度目の出場で準優勝は2019年の1回。2年ぶりの出場となった今期こそ初優勝を目指す。
糸谷八段は、2006年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:8期)、順位戦B級1組(A級:5期)。獲得タイトルは竜王1期で、棋戦優勝は新人王戦1回。棋界屈指の早見え早指しで、短い持ち時間のJT杯での躍進にも大注目が集まっている。今期は3年連続6回目の出場。強敵を破り、まずは2回戦進出を狙う。
両者の対戦は全21局で、広瀬八段の16勝5敗。直近の対戦となったNHK杯本戦準々決勝を含め、広瀬八段が6連勝中となっている。本局を制し、2回戦に進出するのはどちらか。勝者は次戦で豊島将之九段(33)と対戦する。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)