【第105回全国高校野球選手権記念大会】土浦日大8−3上田西(1回戦・第1日・第1試合・甲子園)
【映像】試合後に語ったライバルへの想い
8月6日に放送された「熱闘甲子園」で、第105回全国高校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の土浦日大(茨城)対上田西(長野)の白熱した一戦を紹介。その際、延長10回で敗れはしたものの、上田西の権田成也選手と滝沢一樹選手の両3年生右腕が垣間見せた好敵手同士ならではの絆と、高校球児ならではの清々しい笑顔が、注目を集めることとなった。
上田西は、先発の権田が2点を奪われるものの、粘り強く5回を投げ、5奪三振と好投を見せると、続く2番手・服部朔矢選手も4回を零封。両チームともに一歩も引かぬ白熱した戦いとなったこの試合は、2-2の同点のまま試合は延長戦へ。迎えた10回表。タイブレークで無死、一、二塁の状態からのスタートとなったが、この回からは権田とともにこれまでチームを支えてきた滝沢がマウンドへ。
もともと、互いにライバルとして強く意識し、ともに切磋琢磨しあいながらチームを甲子園に導いた権田と滝沢。10回表、滝沢がタイブレークでのマウンドに上がる際には、試合前日に互いの帽子のつばの裏に書いたという「氣と笑顔」という言葉を権田が滝沢に見せながら、「絶対大丈夫。絶対勝てる。」と、力強くマウンドに送り出したという。これまで競い合い、ともに励ましあいながら戦ってきた好敵手である滝沢。誰よりもその力を知り、認め合うからこそ自信を持って託すことができる—試合中も試合後も、権田の表情からはそうした想いが感じられた。それゆえ、誰よりも自分を知る権田から、想いを託された滝沢も、プレッシャーのかかる場面でありながらも、それを感じさせない表情でマウンドへと上ると、堂々とした立ち姿と、爽やかな笑顔を見せることとなった。
滝沢は先頭の3番・後藤陽人選手をキャッチャーへのファウルフライに打ち取り、まず1死とするも、続く4番・伊藤智一選手の打席で暴投。そこから1死満塁とすると、代打・飯田将生選手のレフト前タイムリーで1点を失うことに。その後も土浦日大は、併殺崩れやレフトへのタイムリーなどで加点し、この回、一挙6点。勝負を決定づけた。
権田をはじめ、チームメイト全員の想いを背負いながらのマウンドで、悔しい結果となったものの、試合後のインタビューで滝沢は、権田に対し、「ありがとうしかない。ずっとライバルでやっていきたいと思います。」とコメント。これまでも、これからの道も共にするであろう権田への想いを口にすることとなった。
写真提供:朝日新聞社
8月23日 決勝のハイライト動画
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8/6 第1日 | 8/7 第2日 | 8/8 第3日 |
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『熱闘甲子園』動画一覧
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日 | 見どころ(タップで動画へ) |
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