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 ホラーの名手・清水崇監督の最新作『ミンナのウタ』で、GENERATIONS白濱亜嵐片寄涼太小森隼佐野玲於関口メンディー中務裕太数原龍友)が主演を務めた。

 本作は、謎の少女・さなから送られてきたカセットテープから流れる“呪いのメロディ”を聞いてしまったことをきっかけに、さなに標的にされたメンバーが次々と奇怪な目に遭うというストーリー。次の瞬間、何かが起こるだろう不穏な静けさ、おどろおどろしい雰囲気を感じられるところはまさにJホラーの醍醐味であり、清水監督の期待に応えたGENERATIONSの演技も光る。

【映像】GENERATIONS、香取慎吾とガチトーク

 ABEMA TIMESでは、メンバーの白濱&小森にインタビューを実施。ふたりといえば、高校時代の先輩・後輩関係にあたり阿吽の呼吸で知られる。それでいて、2ショットでのインタビューは意外にも「そういえば、珍しいかも!」と顔を見合わせた。仲の良さ、信頼関係の強度が真っすぐ伝わるような、ふたりのトークを届けたい。

「みんな、本当に演技もちゃんとできるんだな」新たな発見も

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――GENERATIONSメンバー全員での映画企画といえば、『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』がありました。『ミンナのウタ』では本人役で主演でしたので、意気込みはまた異なりましたか?

白濱: 本人役でホラージャンルということで、今回はゴールがまったく見えない中でのスタートでした。意気込みとしては「やるからには頑張ろう!」と。みんな演技の経験があったので、いざ現場に入ると「みんな、本当に演技もちゃんとできるんだな」という発見もありました。またひとつジェネの魅力が見つかったようにも思っています。

小森: みんなと一緒に演技をやる経験なんて、本当にそんなにないですし、チャレンジさせていただける機会があるなら全力でやりたいと思って臨みました。僕の気持ちとしては、本当にそこが一番強かったかもしれないです。

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――ツアーと並行しての撮影だったんですよね。体力も集中力もかなり注がれた感じでしたか?

白濱: そうなんです。隼はフルで言うと4日間?

小森: 4日…だね!

白濱: メンバーによって夜が多かったり、朝の撮影だったりとバラバラのスケジュールでした。おそらく僕が一番撮影日数は多かったんですけど、僕がいないときにメンバーがツアーのリハーサルもやっておいてくれて、その内容を僕が後日聞いて、という助け合いがすごくあった期間でした。

小森: 正直、僕はめちゃくちゃしんどかったです(苦笑)。4日なので一見長くなさそうですけど、早朝から朝の7時ぐらいまで撮って、そのまま10時からリハーサルをやり、その後、現場に戻って深夜12時まで撮影して…というスケジュールだったので。良くも悪くも、僕が出られる時間帯にスケジュールが組まれていたというか(笑)。もしかしてリハに出られないほうが幸せだったんじゃないかと思いつつ、助け合いで乗り越えられました。

白濱の役に小森「あんなしっかりしたリーダーではない」

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――ちなみに本人役でのホラー映画挑戦に関しては、どんな経験になりましたか?

白濱: はじめはすごく照れがあるのかなと思ったんですけど、いざやってみるとそんなことはなくて。難しさについては、僕はあまり感じなかったです。本人だから役作りもいらないので、逆に楽というか。

小森: そうそう。本人役なので「俺は俺だ!」と強い意思でいかせてもらいました。演技プランを特に何かやったわけではなく。僕もすごくやりやすかったですし、楽しめた部分はあったかもしれないです。

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――お互いにご覧になって、いつもの感じが出ているなという印象ですか?

白濱: シーンによるかもしれないです…!リハーサルのところはいつもの感じですけど、セリフとなると、しっかり演技しているなと感じていました。

小森: 亜嵐くんに関しては、いつもの感じはないです!!あんなしっかりしたリーダーではないので!

白濱: ちょっと~(笑)。

小森: 映画では、最後までずっとみんなを探して追いかけているリーダーだったけど、違いますから。

白濱: え、俺がほっといてるってこと!?

小森: 違うよ、逆だと思う。亜嵐くんはめちゃくちゃ協力的だと思うから、映画みたいに探偵に「信用できないんで僕が探します」と言うんじゃなくて、「全部情報は出すから、1日でも早く見つけてもらっていいですか!?もう任せます!」と頼む感じになると思う!

白濱: そうか、そうか!それで思い出したんですけど、脚本を読んだときに「監督が描いている白濱亜嵐は結構クールなイメージだな」と思ったんです。だからすごい演じられたのはありました。

小森: 亜嵐くんは、一番フィクションとノンフィクションの狭間にいる人という感じはしましたよね。主軸にいる人なので、素になりすぎると物語として全然ぬるくなっちゃいますし。でもオンになりすぎると全然違わなくなっちゃうという、その狭間で戦って背負ってくれていました。

――作品を引き締めてくださったということですよね。撮影の中でチームワークを感じたところもありましたか?

白濱: 撮影がみんな、ほぼバラバラだったんですよ。一緒になる機会は…隼は…(笑)。

小森: 僕はタイトルが出る前にいなくなるので(笑)。

白濱: メンバー以外で言えば、僕はマネージャー・役の早見(あかり)さんとの掛け合いが多かったので、凛ちゃんとの「隼、電話出ない」、「へぇ」みたいな何気ないやり取りが印象に残っています。あそこのリアクションの演技は、実はめっちゃアドリブなんです。僕だけため口で、凛ちゃんと友達みたいな感じで接していたのは、すごくチームワーク感があった気がします。

小森: いいなー!僕は…普段のジェネしか見なかった(笑)。クランクインした日が全員一緒のスタジオでのシーンだったので、そこではすごくチームワークを感じたし、いい初日だったと思います。

多彩な活動を続ける2人、モデルとなる先輩は?

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――白濱さん、小森さんはアーティストや俳優だけでなく、現在、曲作りやMCなど、様々な活動をしていますよね。モデルケースにしている方は事務所内外にいらっしゃるんですか?

白濱&小森: ん~(と考える)。

白濱: 具体的に「この人」とはすぐ出ないかも。僕は作詞作曲をしていますけど、それで自分がグループをプロデュースしたいとかはないんです。逆に、人のことより自分を自分でちゃんとプロデュースしたいタイプで。だからモデルケースが思い浮かばないんですよね。

小森: 僕も亜嵐くんと同じで、自分で何かできることはないかなとずっと準備はしています。モデルケースと言うと…。

白濱: 中居(正広)さんとか?

小森: うん!中居さんみたいになりたいと思います。この業界の大先輩として勉強になることが、ものすごく多いんです。音楽番組でMCをやられていたりするので、ご一緒して「本当にすごい」と肌で感じることが多々あります。

白濱: あのときの台本、タウンページくらいあったよね!

小森: あった!中居さんはトーク台本だけでなく、カメラ割り台本も持っていたんです。自分がどこでどう撮られているのか、トーク展開、誰に何を振るかまで完璧で…なのにあの本番でのナチュラルさをお持ちで。やっぱりすごいなと思います。

白濱&小森は珍しい2ショット? 高校の先輩・後輩以外での共通点は?

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――ありがとうございます。ところで、おふたりともそもそも高校の先輩・後輩ですよね。

小森: はい。亜嵐くんが後輩で。

白濱: 違うだろ(笑)、俺、先輩だよ!

――(笑)。息もぴったりですが、ツーショット取材の組み合わせは珍しくありませんか?

白濱: 取材ではあまり…ないか!

小森: そう。珍しいかも。

――おふたりならではの共通項は、先輩・後輩以外に何かありますか?

小森: 共通項は、お互いがお互いのプライベートをよく知っていること!

白濱: 隼は唯一、僕の家族に会ったことがありますしね。

小森: そうそう!!

白濱: 姪っ子にも会ったことあるよね。メンバーはメンバーなんですけど、どっちかと言えば…。

小森: メンバーという感じが一番ないかもしれないです、亜嵐くん。先輩・後輩関係のほうが強いというか。

白濱: もう存在を気にしないレベルというか。基本的にジェネはお互いプライベートを知っているし何でもざっくばらんにしゃべるんですけど、何て言うんだろうな…深さが違うという感じ。

小森: そうそう、もっとフランクな感じがするというか。メンバーで「プライベートでこういうことがあったよ」と話すときは、メンバーとの話題の中で出るトークみたいな感じがするんです。けど、亜嵐くんとはお互い、すごい(深い)プライベートをぽんっと出しちゃう、みたいな。「こんなことあったよ」、「いいっすね」みたいな感じがするというか。

白濱: 確かにね~!

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――特に仲良しということなんですよね。最後に、本作は夏真っ只中の公開ですが、おふたりがプライベートで今年の夏にやりたいことは何でしょうか?

白濱: 涼しい時間帯に、犬をドッグランに連れて行きたい!真夏のコンクリートは暑いから、早朝とか夜に連れて行ってあげたいなって。

小森: 僕は10日間くらいのお休みをいただいて、小笠原諸島に行きたいです。

白濱: 東京都だよね?

小森: 一応、東京都下。でも行くだけで24時間かかるんですよ。フェリーで小笠原諸島に行くと、行き帰りだけで2日間使うので。

白濱: 飛行機が飛んでいないからか!へぇ、楽しそう。行きたいな。…あ~、でも俺は10日あったらフィリピンに帰ります。

小森: 10日あれば、行けるよね。

白濱: フィリピンだったら10日あったらめっちゃ楽しめますよ。マニラに行ってセブに行ってマニラに寄って帰れます。

小森: まずはお休みが10日あれば!この夏は実現できるように頑張りたいです。

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取材、文:赤山恭子、写真:You Ishii
スタイリスト:葛西‟ジャンボ”克哉
ヘアメイク:米持冬花(JYUNESU)

映画『ミンナのウタ』8月11日(金)全国公開

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人気ラジオ番組のパーソナリティを務める、GENERATIONSの小森隼。収録前に、ラジオ局の片隅に遺されていた「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープを発見する。その後、収録中に不穏なノイズと共に「カセットテープ、届き…ま…した…?」という声を耳にした彼は、数日後にライブを控える中、突然姿を消してしまう。マネージャーの凛は、事態を早急且つ秘密裏に解決するため、元刑事の探偵・権田に捜査を依頼。メンバー全員に聞き取り調査を進めるが、失踪した小森がラジオ収録の際に聞いた「女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていたことが判る。そして、リハーサル中に他のメンバーたちも “少女の霊”を見たと証言。ライブ本番までのタイムリミットが迫る中、リーダーの白濱亜嵐、凛、権田は捜索に乗り出す。やがて、少女の霊の正体は、“さな”という女子中学生だということが判明するが、彼女が奏でる“呪いのメロディー”による恐怖の連鎖が始まり…。

出演:GENERATIONS(白濱亜嵐、片寄涼太、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太、数原龍友)
早見あかり / 穂紫朋子、天野はな、山川真里果、マキタスポーツ
主題歌:「ミンナノウタ」GENERATIONS(rhythm zone / LDH JAPAN)
監督:清水崇
脚本:角田ルミ 清水崇
音楽:小林うてな 南方裕里衣
制作プロダクション:ブースタープロジェクト ”PEEK A BOO films”
©2023「ミンナのウタ」製作委員会

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