元メジャーリーガー・松坂大輔氏が男子プロゴルフツアー出場に向けた挑戦を追うゴルフリアリティ番組『松坂大輔ネクストステージ』の第3回が8月12日に放送された。松坂氏の挑戦を支援する、宮里三兄弟の長男・宮里聖志プロが、1ヶ月経った現在の状況をチェックするため、松坂氏が拠点を置く米国・ボストンに合流した。
まずは前回、日本プロゴルフ協会ティーチングプロの内藤雄士氏に教わった、ゴムボールが取り付けられた練習器具で行うスイングの軌道確認からスタートした。ボールを両腕の間に挟んでスイングすることで、手だけでクラブを上げる癖を直すことができるもの。最初はクラブを上げるだけで辛そうだったが、かなり違和感なくスイングができるようになってきた松坂氏。ここで聖志プロが指摘したのはヘッドの上げ方。数十センチ、クラブの上げ方ひとつで球筋の安定性に繋がるという。「この間、使った時よりもかなり普通に振れていますから、それだけでも全然違いますね」と聖志プロも好評価。1ヶ月という期間で、難しい練習にもかなり慣れてきた様子だった。
入念なスイングチェックの最中、聖志プロが驚いたのはヘッドスピード。練習場のオーナー・エリックマキナニー氏も「ボールスピードは180だね、すごいね」と感心した。インストラクターでもあるエリック氏に松坂氏が「上達するのに大事なことがあれば教えてください」と尋ねると、「私達が最初に見るのがグリップ。タイガーや聖志さんのグリップと比べると、あなたは少し手のひらで握っている。スイングスピードを得たいときは指を使って握るんだ。小さなことだけど指を使えばあと30ヤードは飛ぶようになる」と助言を送った。さらに宮里聖志プロも「松坂さんの持ち方は若干パーム(指を揃えて手のひらで握る)、もう少しトリガー(人差し指を拳銃のように引っ掛けて握る)でボールをコントロールするのも試してみてもいいと思う」と話し、続けて「グリップって直すのがすごく違和感なんですよね、結構時間かかる。極端には直さなくていい」とも語っていた。
以前、宮里聖志プロの弟で2017年度賞金王の宮里優作プロから出た「番手ごとに自分の飛距離を必ず把握してほしい」という課題も振り返った。現時点での松坂の飛距離は、9I(9番アイアン)で約155ヤード・8I(8番アイアン)で約165ヤード・7I(7番アイアン)で約175ヤード、5W(5番ウッド)で約260ヤード。松坂氏は「結構アバウトなんで…」と言いながら、各クラブの飛距離を改めて確認した。
練習を終えて、翌日からは宮里聖志プロとのガチンコストローク対決に臨んだ。宮里優作プロから「9H(パー36)のスコア30台、最低4ホールでパーオン」の宿題を与えられていた松坂だったが、この日も松坂氏はなかなかパーセーブすることができずスコアを落とし、前回同様「44」と厳しい結果に終わった。
今回の結果に宮里聖志プロは「前半バタバタしたところもあったが、最後のほうはゴルフの内容も良く微調整できていた」とコメント。途中、松坂氏は「ゴルフすればするほど不安しか出てこない…」と悔しそうに胸中を吐露していたが、最後は「9H目でやっといいのが出た」と安堵の表情を見せていた。次回は宮里聖志プロとのガチンコストローク対決の後半戦・バック9マッチプレーに挑む。
(ABEMA/SPORTSチャンネルより)