名人3期を誇る“貴族”の前に、思わぬ敵が現れた?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント2回戦・第1試合、チーム羽生とチーム天彦の対戦が8月12日に放送された。佐藤天彦九段(35)は、3連勝した戸辺誠七段(37)を筆頭に、三枚堂達也七段(30)とチーム3人がそれぞれ勝利を挙げるチームワークの良さでスコア5-2で勝利。準決勝進出を決めた。この試合中、食事を取ろうとした佐藤九段だが、なぜか弁当のフタが開かないというハプニングに見舞われ四苦八苦。ファンもハラハラすることになった。
気品溢れる振る舞いから「貴族」と呼ばれる佐藤九段だが、まさかの“罠”に手こずった。チームメイトの戸辺七段が、伊藤匠六段(20)と第4局の序盤、猛スピードで進行している最中の出来事だ。研究の範囲なのか、両者とも出だしからハイペースで刺し進める様子を見て、三枚堂七段が「すーごいスピードですね。やめてよー」とボヤいた。これを聞いていた佐藤九段が「確かに。そんなに研究メインじゃない形だけど」と返答したが、何やら手元がゴソゴソしている。どうやら食べようとした弁当のフタが開かないようだ。
フタの部分がビニールのようなもので封じられているタイプで、これを爪で剥がそうとしているものの、これが簡単にいかない。ガリガリ、ガリガリ。まだ開かない。将棋指しであれば、角道は歩をつけば簡単に開けられるが、よもや弁当のフタで苦戦することになるとは思わなかっただろう。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)