将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が8月15日、伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負の第4局で挑戦者の佐々木大地七段(28)と午前9時から対局を開始した。シリーズ成績は藤井王位の開幕3連勝で推移。佐賀県嬉野市「和多屋別荘」を舞台に争われる本局で、藤井王位が防衛4連覇を決めるか、佐々木七段が反撃の1勝目を手にするか。注目の一戦が始まった。
藤井王位は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、第81期名人(A級以上:2期)。今春には初挑戦した名人戦七番勝負に勝利し、最年少名人と史上2人目の七冠保持者に。叡王戦五番勝負、ヒューリック杯棋聖戦でも防衛を飾り、タイトル獲得数を16に伸ばした。さらに8月4日に行われた王座戦挑戦者決定戦を制し、31日の五番勝負開幕を控えている。全八冠制覇に向けてこの王位防衛は譲れず、何としてでもこの一局で防衛を決め切りたい。
一方、挑戦者の佐々木七段は2016年4月に四段昇段。竜王戦は4組、順位戦はC級2組。2018年度の将棋大賞で最多勝利賞、2019年度には最多対局賞をそれぞれ受賞している。今夏は棋聖戦と王位戦で藤井王位と“十二番勝負”を戦っている。棋聖戦では1勝3敗で挑戦を退けられただけに、まずは2日制タイトル戦で初勝利を挙げて反撃を開始したい。
本局は佐賀県嬉野市「和多屋別荘」が舞台。過去2回の“嬉野対局”は大雨災害や新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が見送られていた。地元にとっては待ちに待った開催とあり、この一戦に大きな注目が集まっている。
両者の対戦成績はこれまでに11局で、藤井王位の8勝、佐々木七段の3勝。持ち時間は各8時間の2日制で、先手番は佐々木七段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)