将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖、21)に佐々木大地七段(28)が挑戦する伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負は8月15日、佐賀県嬉野市の「和多屋別荘」で第4局1日目の対局を行い、藤井聡太王位が32手目を封じて指し掛けとした。あす16日午前9時頃に封じ手が開封され、対局が再開される。
4連覇を目指す藤井王位に、タイトル奪取を狙う佐々木七段が挑戦する今期のシリーズ。藤井王位の開幕3連勝で迎えた第4局は、佐々木七段の先手番で得意戦法の「相掛かり」が志向された。藤井王位が本局で決着を付けるか、佐々木七段が反撃を開始するか、両者にとって勝負所を迎えているとあり、それぞれが長考を重ねるスローペースでの進行に。本格的な戦いを前に、嵐の前の静けさの様相を呈している。
午後6時、立会人の中田功八段(56)が封じ手の定刻を迎えたことを告げると、手番の藤井王位は11分の考慮ののち、封じる意思を示して指し掛けとした。封じ手時点では形勢に大きな差はなく、ABEMAの「SHOGI AI」は互角を表示。1日目はおだやかな進行となったが、2日目からは神経戦の濃密な戦いとなることが見込まれている。
第4局2日目は、16日午前9時頃に再開が予定されてれている。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲佐々木大地七段 4時間52分(消費3時間8分)
△藤井聡太王位 4時間35分(消費3時間25分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)