日本野球機構(NPB)は8月9日、7月度の『大樹生命月間MVP賞』を発表。パ・リーグの投手部門では、埼玉西武ライオンズの今井達也が、嬉しい初受賞となった。
【映像】天才的スーパープレーが炸裂した瞬間
今井といえば、今季は開幕から好調を続け、エース・高橋光成とともに“チーム・ロン毛”として注目度が急上昇。4月は4試合に先発し、完投1、完封1を含む3勝0敗と負けなし。防御率1.33と、“ロン毛・兄貴”こと高橋と共に、西武投手陣を支えることとなったが、その後、5月に入ると調子を落とし、0勝2敗、月間防御率8.64と4月の好投が嘘であるかのような内容でまさかの2軍落ちに。しかも調整のために投げた6月10日のイースタン・東北楽天ゴールデンイーグルス戦でも、5回6失点と炎上。しばらく苦しい時期が続くこととなった。
しかし、捲土重来を期して臨んだ7月は、4試合に先発して3勝、QS率も100.0、防御率も0.62と再び驚異的な投球を披露し、月間MVPを獲得すると、直近の登板となった8月16日の楽天戦では、好調楽天打線を相手に9回を投げて1失点、7奪三振と好投。今季7勝目を挙げることに。とりわけこの試合の初回では、楽天打線相手に“自慢のロン毛”をなびかせて、3者連続三振を奪うという圧巻の立ち上がりで、首脳陣とファンを喜ばせることとなった。
6月には1軍戦未登板でありながらも、西武では既に9勝を挙げてチームの勝ち頭となっている“ロン毛・兄貴”高橋に次ぎ、平良海馬と2位タイ、リーグ8位タイの勝ち星となった今井の好投に、ネット上の野球ファンからは、「完投勝利する投手ってやっぱりいいですよね 試合というかスタジアムを支配している感も感じました!!」「3点差でもしっかり完投していくの素晴らしい」「安定感が出てきて信頼できる」「今井選手の気合の入り方、投げっぷり最高でした」「光成のアクシデント中にエースの仕事をする今井が素晴らしい。帰ってきてからもみんなで盛り上げてくれ」「増田のこともあり意気消沈してるファンを勇気づける完投。素晴らしい!CSまだ諦めない!」といった様々な反響が寄せられている。
6月18日終了時点で、47勝57勝1分で勝率.452の5位と、苦しい戦いを強いられている西武だが、先発陣では、高橋&今井の“チーム・ロン毛”コンビに加え、前出の平良、隅田知一郎ら、リリーフ陣では、佐々木健、本田圭祐、森脇亮介、平井克典、佐藤隼輔らがそれぞれ踏ん張りを見せているとあって、チーム防御率は首位オリックス・バファローズに次ぐリーグ2位の2.95。こうした投手陣の踏ん張りに応える形で打線が奮起し、そこに松井稼頭央監督が掲げる“走魂”野球が機能することで、再びシーズン終盤に向かって巻き返すことに期待したいところだ。