将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が8月22日、伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負の第5局で挑戦者の佐々木大地七段(28)と午前9時から対局を開始した。シリーズ成績は藤井王位の3勝1敗で推移。前局では佐々木七段がエース戦法の相掛かりを用いて快勝を飾っており本局で連勝を飾るか、防衛にあと1勝に迫っている藤井王位が勝負を決めるか、大きな注目が集まっている。
4連覇を目指す藤井王位に佐々木七段が挑戦する今期のシリーズは、前局で挑戦者が反撃の1勝を挙げ、藤井王位の3勝1敗と大きな盛り上がりを見せている。前局では相掛かりの出だしから、じりじりとした中盤戦へ。藤井王位は銀を前に出て戦いへの整備を続ける中、佐々木七段が主導権を握るべく飛車角交換を狙う角打ちを決断した。狙いは的中し、挑戦者ペースに。勝負所では藤井王位をもってしても「見落としていた」という目の覚めるような異筋への角打ちを見せ、佐々木七段が快勝。待望のシリーズ1勝目を飾った。
本局の舞台は、数々の名勝負が繰り広げられてきた王位戦“常連”開催地の徳島市の料亭「渭水苑」。藤井王位は31日に“八冠ロード”の最後の大勝負となる王座戦五番勝負開幕を控えているだけに、何としてでもこの徳島の地で七冠堅守を決め切りたいところだ。一方、後がない勝負が続く佐々木七段にとってはここが正念場。連勝を飾って次局へとつなげたい。
持ち時間は各8時間の2日制で、先手番は藤井王位。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)