26日に東京都・アリーナ立川立飛で開催された『喧嘩道 presents BreakingDown9』。シェリフ・ラロッシと韓国格闘技界の“問題児”で“トラブルメーカー”ことパク・ヒョングンの対戦は、延長戦の末にラロッシが5-0で判定勝ち。しかし、判定結果を不服としたパクがレフェリーに当たり散らし、判定を最後まで聞くことなく、レフェリーの制止を振り切ってブチギレ退場すると、放送席から「判定のあとの態度は日本のリングでは良くない」と苦言が呈され、ファンからも厳しい声が相次いだ。
【画像】レフェリーに激おこ! 静止を振り切り“ブチギレ”退場
毒舌キャラで韓国の“トラブルメーカー”として異彩を放ってきたパクは、韓国のROAD FCでも5勝をあげたMMAファイター。日韓対抗戦では、ジョリーに完全勝利している実力者。そんなパクが「もっと強い相手を」とオーディションで絡んでいったのが、オランダ出身のラロッシ。「成り上がりたい」と互いの野望が透けて見える対戦だ。
両者MMAファイターゆえのすれ違いか。最初の1分は組むシーンが多くドローで1分の延長戦へ。ラロッシが積極的に打ち合おうとすると、パクも距離を縮める。決め手はないが、近距離での攻防でラロッシの手数が勝り、判定では5-0と全てのジャッジがラロッシを支持した。
これに不快感を示したのは敗れたパク。1人目のジャッジがラロッシを支持すると「なんでだ?」と露骨なジェスチャー。2人目、3人目のジャッジがラロッシを支持すると不満を爆発させ、リング中央でレフェリーの手を振りほどいてブチギレ。「中央に戻るように」というレフェリーの注意に耳を貸さずに怒り心頭の様子でケージを後にした。
このパクの態度にファンからは「態度が悪い」「パンチを喰らってただろ」「負けを認めろ」と厳しい声、大ブーイングが殺到。川尻達也は「コンパクトなコンビネーションでうまかった」とラロッシの戦いぶりを評価した。
一方、闘争本能が空回りしたか、勝ちへのこだわりか…パクの後味悪い振る舞いに試合審査員の昇侍は「(パクは)MMAとキックボクシングのルールがわかっていないやりとりがあった。打撃で倒しに行く展開が見られなかった」とフォローしつつも「判定のあとの態度は日本のリングでは良くない」とピシャリ苦言を呈した。それに対して、深々と頭を下げてケージを後にした勝者ラロッシの姿が印象的だった。
“問題児”パクらしい、ある意味想定内の行動と言える結末に「ヒョングンらしい」「また日本に来いよ」と一部のファンからは励ましの声も聞かれたが、「そんなに判定が不満なら相手をKOすればいい」という正論も投げかけられていた。
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