【MLB】アスレチックス2-1エンゼルス(9月2日・日本時間3日/オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、5回の第3打席を1死二塁のチャンスで迎えたが、今季両リーグ最多となる20個目の申告敬遠となり、バットを1度も振ることなく一塁に歩いた。これには敵地ながらもスタンドに集まったファンから大きなブーイング。日本のファンからも「またか」「意味ないだろ」と不満が漏れたが、ちょっとだけ得をしたのがボールボーイだ。
大谷は前日までア・リーグ断トツトップの44本塁打を放ち、打点も95打点とリーグトップに肉薄。自身初の打撃タイトルを、一気に2つ取る可能性が出ている。右肘の靭帯損傷があり投手としては残り試合で登板機会がない分、打者としては豪快なフルスイングを継続。それでも試合前までに8試合連続でホームランが出ておらず、ファンからは大きなアーチが待望されていた。
そんな中、大きく負け越しているアスレチックスのベンチが、大谷との勝負を避けたからファンの不安も爆発だ。空席の目立つスタンドだが、ファンからはブーイングが起き、日本時間の早朝から試合を観戦していたファンからも、続々とコメントが集まった。当の大谷本人は、特に表情を変えることなくつけていた防具を淡々と外していたが、この後にちょっとだけラッキーだったのが、防具を受け取りにきたボールボーイだ。
防具を外し終えた後、大谷は「ありがとう」とばかりに肩をポンポン。本拠地のボールボーイとは仲良くするシーンが度々あるが、相手チームの本拠地となれば、大谷とボールボーイがそれほど接触することも多くない。世界で数十万人、数百万人ががっかりした申告敬遠だが、このボールボーイだけは忘れられない思い出になったことだろう。なお、大谷は9回にも今季21個目の申告敬遠で、またもボールボーイに防具を手渡した。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





