予期しない破壊音に、将棋界の王者もびっくりだ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント2回戦・第4試合、チーム藤井とチーム斎藤の対戦が9月2日に放送された。藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王位、王将、棋聖、21)は、澤田真吾七段(31)、兄弟子・齊藤裕也四段(26)とチームワークよく戦い、熱戦を制してベスト4進出。藤井竜王・名人にとっては個人・団体含めて、計5度目の優勝にあと2つと迫った。この戦いの最中、藤井竜王・名人と齊藤四段が2人で控室にいるところで、まさかのハプニングが発生。藤井竜王・名人も思わず「あー!そんなことが!」と声を張ることになった。
【映像】藤井聡太竜王・名人も「そんなことが!?」とびっくりハプニング
藤井竜王・名人と、齊藤四段は同じ杉本昌隆八段門下。プロ入りは藤井竜王・名人の方が早いが、弟子入りは齊藤四段の方が先であり、齊藤四段が兄弟子だ。お互い少年時代からの付き合いということもあってか、澤田七段が対局している最中は、控室で2人、対局を見守る時間になっているが、実にリラックスした雰囲気が流れている。
第5局、澤田七段が黒田尭之五段(26)と対局している時のことだ。おもむろに弁当を食べ始めた齊藤四段だが、黙々と食べているかと思った矢先、いきなり割り箸の1本がボキッと音を立てて折れてしまった。齊藤四段が「あっ」とつぶやくと、藤井竜王・名人も事態を目の当たりにして「あー!そんなことが!」とびっくり。将棋で珍しい手でも見たかのように、目を丸くして驚いた。
すると齊藤四段が「まあまあ」と冷静を装ってか、折れた箸をそのまま使おうとすると、さすがに藤井竜王・名人も「ははは。いや、替えた方がいいんじゃ。あると思いますよ」と笑いながら交換を提案し、齊藤四段も替えの箸を探しに席を立った。
将棋とはまるで関係ないところで起きたびっくりハプニングだが、不意打ちに視聴者たちも爆笑。「箸がw」「力余ってる」「不吉だけどかわいい」「何してんねん笑」と笑いに満ちたコメントが大量に集まっていた。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)