【MLB】カブス2-6ダイヤモンドバックス(9月7日・日本時間8日/シカゴ)
その表情はまさに「無の境地」のようだった。カブスの鈴木誠也外野手が「6番・ライト」でスタメン出場。最終回2アウト、あと1本が出れば自分の出番という場面。ネクストバッターズサークルで味方の打席を見守る表情に杞憂も慢心もなく、タイムリーが飛び出した瞬間も心は揺るがず、期待感だけが漂っていた……。
鈴木は、味方打者のタイムリーにも表情を崩さず、自身の打席に備え集中を高めているようだった。
カブスが5点ビハインドで迎えた9回裏、2死一、二塁の場面で5番スワンソンがセンター前へタイムリーヒットを放った。本拠地リグリー・フィールドのファンは喜びに満ち溢れ、ベンチも拍手で盛り上がっていた。
しかし、ネクストバッターズサークルで自身の打席を待っていた6番打者の鈴木は、打球の行方こそ追ったものの大きなリアクションは取らなかった。まさに「無の境地」といった表情で戦況を見守っているように見えた。
もちろん、心の中では喜んでいるだろうが、次は自身が打席に入る。1点を返し、なおも2死一、三塁という絶好機。「自分も続かねばならない」。そんな気持ちだったことは想像に難くない。
鈴木を迎えたところでダイヤモンドバックスは守護神のシーウォルドを投入。少しの間が空いたが、鈴木は集中力を切らさない。好調をキープする鈴木らしい鋭い打球は惜しくもサードの好守に阻まれたものの、データサイト『baseball savant』によると打球速度101.1マイル(約162.7キロ)という紛れもないヒット級の当たりで見せ場を作った。
豊かな感情表現もファンを楽しませるが、淡々と自身の仕事を待つ職人のような"無"の表情もまたファンを魅了する。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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