将棋の永瀬拓矢王座(31)に藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が挑戦する、第70期王座戦五番勝負が神戸市の「ホテルオークラ神戸」で第2局の対局を行っている。前人未踏の“八冠制覇”を狙う藤井竜王・名人は対局前日にABEMAの単独インタビューに応じ、黒星発進で迎えた第2局への思いを語った。
【映像】永瀬王座の「聡」の揮毫に思わず吹き出す藤井竜王・名人
永瀬王座の永世位獲得か、藤井竜王・名人の全冠制覇か、将棋界を飛び越え社会的注目の中で行われているシリーズ。誰も経験したことのない偉業に挑む藤井竜王・名人は「自分にとっては八冠がかかるということで、すごく大きなことなのかなと思っています。シリーズで良い内容の将棋が指せればなと思っています」と柔らかな表情で意気込みを語った。
開幕局は、デビュー以来の研究パートナーで互いの持ち味を知り尽くす永瀬王座に敗れ黒星発進に。「中盤から終盤にかけて難しい局面が続いた将棋でした。こちらが自玉周辺の厚みを主張にできるかというのがひとつのポイントだったかなと思いますが、そのあたりの急所でうまく判断できないところがあって、それが結果に繋がってしまったのかなと思っています」と振り返った。
さらに、「私自身の全体の成績を見てもここ1、2年ははっきり先手の方が良いという形になっているので、番勝負は先後交互に来るということを考えると痛いと言えば痛いというのが正直なところです。(過去の番勝負で)第1局は勝率が低くて『毎回第1局負けて痛いな』と思っているんですけど、気持ちを切り替えて臨みたいなと思っています。(第1局は)内容としては熱戦にすることもできましたし、手ごたえのある部分もあったので、内容を振り返った上で第2局以降より良くしていければなと思っています」とコメントした。
開幕局では、開催宿の「元湯 陣屋」に寄贈された色紙で永瀬王座が「聡」の文字を揮毫したことがファンの間で大きな話題となった。藤井竜王・名人は相手の揮毫は知らなかった様子で、奇しくも自身の名前の一文字が記されていたことを知らされると「フフフ(笑)。うーん、意図がわからないですね。なんでしょう(笑)。私にはわからないです」と驚きとともに笑いが止まらない様子だった。
この表情に、ファンからも「笑うしかないよねw」「困っとるやん」「苦笑い」「ちょっと引いた?」「ウケてるw」「噴き出しとるやんw」「これおもろいww」と多くのコメントが寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)