<大相撲九月場所>◇四日目◇13日◇東京・両国国技館
序二段四十九枚目・大翔碧(追手風)と序二段四十八枚目・勝桂馬(木瀬)の一番で、なかなかタイミングが合わない立ち合いに対して、20歳の若手行司・木村龍之助(九重)
が毅然とした態度で、館内に声を響かせた。
「手をついて…」「まだ、まだっ!」。まだ館内の客もまばらな中、木村龍之助の声が大きく響いた。大翔碧と勝桂馬は、互いの出方を見合いながら立ち合いに臨んだものの、呼吸が合わず1回目の“待った”。これに木村龍之助もすぐさま「まだ、まだっ!」と強い口調で両力士を止めた。続いて2回目。今度こそタイミングを合わせるようにと、静かに落ち着いた感じで「手をついて…」としたものの、またしても合わずに「まだ、まだっ!」。結果的には3連続で“待った”を繰り返すことになり、館内にもどよめきが生じた。
取組を仕切る行司は、まだ序ノ口、序二段の取組であれば10代の行司もいる。そんな中、20歳の木村龍之助も駆け出しではあるものの、しっかりと両手をつくことが求められる立ち合いで、終始毅然とした態度を保ち「まだ!」という声にも威厳があった。
三段目、幕下、十両、幕内と番付が上がっていけば、さらに多くのファンの前で裁くことにもなるが、木村龍之助の声が大注目の一番で響く日が来るのも楽しみだ。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
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