サッカー男子日本代表(サムライブルー)やサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の歴代最高のFIFA世界ランキングや当時の招集メンバー、さらに過去のワールドカップ(W杯)、アジアカップ、オリンピック(五輪)の最高成績を紹介します。
サッカー男子日本代表のFIFAランキング最高順位
FIFA世界ランキングにおける男子日本代表(サムライブルー)の過去最高成績は、1998年の2月と3月に記録した「9位」です。
しかし当時のFIFA世界ランキングの算出方法は現在とは異なっています。試合の重要性、対戦国のレベルといった要素は含まれず、国際試合の勝敗で得られる勝ち点の累計でランキングを算出していました。つまりは、対外試合を多く行った国のランキングが上がりやすい設計となっていました。
算出方法が現行のものとなってからは、2011年4月に記録した13位が男子日本代表の最高順位となっています。
FIFA世界ランキング9位の男子日本代表メンバー
FIFAランキング過去最高の9位を記録した1998年の男子日本代表チームは、岡田武史(おかだ たけし)監督が指揮を執っており、主に3-4-1-2のフォーメーションを採用していました。
主なメンバーは、ゴールキーパー(GK)は川口能活(かわぐち よしかつ)選手、ディフェンダー(DF)は中西永輔(なかにし えいすけ)選手、井原正巳(いはら まさみ)選手、秋田豊(あきた ゆたか)選手、ミッドフィルダー(MF)は名良橋晃(ならはし あきら)選手、山口素弘(やまぐち もとひろ)選手、中田英寿(なかた ひでとし)選手、名波浩(ななみ ひろし)選手、相馬直樹(そうま なおき)選手、フォワード(FW)は城彰二(じょう しょうじ)選手、中山雅史(なかやま まさし)選手が務めました。
ポジション | 選手名 |
---|---|
GK | 川口能活 |
DF | 中西永輔 |
DF | 井原正巳 |
DF | 秋田豊 |
MF | 名良橋晃 |
MF | 山口素弘 |
MF | 中田英寿 |
MF | 名波浩 |
MF | 相馬直樹 |
FW | 城彰二 |
FW | 中山雅史 |
監督 | 岡田武史 |
最新のFIFAランキングは何位?
日本代表は2024年10月24日発表の最新FIFAランキングで15位。引き続きAFC(アジア・サッカー連盟)のなかで最高位となっています。
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サッカー女子日本代表のFIFAランキング最高順位
FIFA女子世界ランキングにおける女子日本代表(なでしこジャパン)の過去最高成績は、「3位」です。
2011 FIFA女子ワールドカップ・ドイツ(ドイツW杯)で優勝した女子日本代表は、その年の12月に発表されたFIFA世界ランキングで、3位まで順位を上げました。なお、3年後の2014年12月に発表されたランキングで4位に後退するまで、世界トップ3を維持していました。
FIFA女子世界ランキング3位の女子日本代表メンバー
FIFA女子ランキングで過去最高3位につけていた女子日本代表(なでしこジャパン)。当時は佐々木則夫(ささき のりお)監督が指揮を執り、4-4-2のフォーメーションを採用。美しいパス回しを主体としたサッカーで、2011 FIFA女子ワールドカップ・ドイツ(ドイツW杯)で世界一に輝きました。
ドイツW杯の決勝で女子アメリカ代表と対戦した際は、ゴールキーパー(GK)が海堀あゆみ(かいほり あゆみ)選手、ディフェンダー(DF)は近賀ゆかり(きんが ゆかり)選手、岩清水梓(いわしみず あずさ)選手、熊谷紗希(くまがい さき)選手、鮫島彩(さめしま あや)選手、ミッドフィルダー(MF)は大野忍(おおの しのぶ)選手、阪口夢穂(さかぐち みずほ)選手、澤穂希(さわ ほまれ)選手、宮間あや(みやま あや)選手、フォワード(FW)は安藤梢(あんどう こずえ)選手、川澄奈穂美(かわすみ なほみ)選手がピッチに立ちました。
ポジション | 選手名 |
---|---|
GK | 海堀あゆみ |
DF | 近賀ゆかり |
DF | 岩清水梓 |
DF | 熊谷紗希 |
DF | 鮫島彩 |
MF | 大野忍 |
MF | 阪口夢穂 |
MF | 澤穂希 |
MF | 宮間あや |
FW | 安藤梢 |
FW | 川澄奈穂美 |
監督 | 佐々木則夫 |
最新のFIFAランキングは何位?
2024年8月16日に発表された最新FIFAランキングでは、サッカー女子日本代表は7位です。男子と同様にAFC(アジア・サッカー連盟)加盟国の中では最上位となっています。
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ワールドカップでの最高成績【男子日本代表】
サッカー男子日本代表(サムライブルー)のW杯における最高成績は、2002 FIFAワールドカップ・韓国/日本(日韓W杯)、2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ(南アフリカW杯)、2018 FIFAワールドカップ・ロシア(ロシアW杯)、 FIFAワールドカップカタール2022(カタールW杯)のベスト16です。
自国開催となった2002年の日韓W杯。フィリップ・トルシエ監督はフラット3と呼ばれる戦術を用いて戦いました。主に3-4-1-2のフォーメーションを採用し、ゴールキーパー(GK)は楢崎正剛(ならざき せいごう)選手、ディフェンダー(DF)は松田直樹(まつだ なおき)選手、宮本恒靖(みやもと つねやす)選手、中田浩二(なかた こうじ)選手、ミッドフィルダー(MF)は、明神智和(みょうじん ともかず)選手、稲本潤一(いなもと じゅんいち)選手、中田英寿(なかた ひでとし)選手、戸田和幸(とだ かずゆき)選手、小野伸二(おの しんじ)選手、フォワード(FW)は鈴木隆行(すずき たかゆき)選手、柳沢敦(やなぎさわ あつし)選手が務めました。
男子日本代表は、グループステージでベルギー代表、ロシア代表、チュニジア代表と同居しました。初戦のベルギー戦では鈴木選手、稲本選手がゴールを奪うも引き分けに。続くロシア戦では、稲本選手が2戦連発となるゴールで勝利。チュニジア戦では森島寛晃(もりしま ひろあき)選手と中田選手のゴールで完勝しました。しかし決勝トーナメントのラウンド16で対戦したトルコに0-1で敗れて敗退となりました。
2010年の南アフリカW杯では岡田監督が率いて、4-1-4-1のフォーメーションで戦いました。当時のメンバーはゴールキーパー(GK)が川島永嗣(かわしま えいじ)選手、ディフェンダー(DF)が駒野友一(こまの ゆういち)選手、中澤佑二(なかざわ ゆうじ)選手、田中マルクス闘莉王(たなか まるくす とぅーりお)選手、長友佑都(ながとも ゆうと)選手、ミッドフィルダー(MF)が阿部勇樹(あべ ゆうき)選手、松井大輔(まつい だいすけ)選手、長谷部誠(はせべ まこと)選手、遠藤保仁(えんどう やすひと)選手、大久保嘉人(おおくぼ よしと)選手、フォワード(FW)が本田圭佑(ほんだ けいすけ)選手でした。
オランダ代表、デンマーク代表、カメルーン代表と同居した男子日本代表は、初戦のカメルーン戦に1-0で勝利。続くオランダ戦では0-1の惜敗となりましたが、最終戦のデンマーク戦は3-1で快勝しました。決勝トーナメント・ラウンド16ではパラグアイ代表と対戦。0-0の末に迎えたPK戦を3-5で落とし、またもベスト16で敗退となりました。
2018年のロシア杯では西野朗(にしの あきら)氏が指揮官を務めました。主に4-2-3-1のフォーメーションを採用し、ゴールキーパー(GK)が川島選手、ディフェンダー(DF)が酒井宏樹(さかい ひろき)選手、吉田麻也(よしだ まや)選手、昌子源(しょうじ げん)選手、長友選手、ミッドフィルダー(MF)が原口元気(はらぐち げんき)選手、柴崎岳(しばさき がく)選手、香川真司(かがわ しんじ)選手、長谷部選手、乾貴士(いぬい たかし)選手、フォワード(FW)が大迫勇也(おおさこ ゆうや)選手でした。
男子日本代表は、コロンビア代表、セネガル代表、ポーランド代表と対戦。初戦のコロンビア戦を2-1で勝利し、続くセネガル戦は2-2の引き分けに終わりました。最終戦のポーランド戦は0-1で敗れたものの、決勝トーナメント進出が決まりました。ラウンド16ではベルギー代表と対戦。2点を先行しましたが、同点に追いつかれると後半アディショナルタイムに決勝点を奪われ逆転負けに終わりました。
そして2022年のカタール大会、男子日本代表はサンフレッチェ広島を指揮して4年間で3度のJ1優勝を達成した森保一(もりやす はじめ)氏を監督に抜擢。状況に応じて4-2-3-1と3-4-2-1のフォーメーションを使い分ける戦術でワールドカップ本戦に臨みました。主なメンバーはゴールキーパー(GK)が権田修一(ごんだ しゅういち)選手、ディフェンダーが長友選手、板倉滉(いたくら こう)選手、吉田選手、酒井選手、ミッドフィルダー(MF)が田中碧(たなか あお)選手、遠藤航(えんどう わたる)選手、久保建英(くぼ たけふさ)選手、伊東純也(いとう じゅんや)選手、鎌田大地(かまだ だいち)選手、フォワード(FW)が前田大然(まえだ だいぜん)選手で、3-4-2-1にする際にはDFに冨安健洋(とみやす たけひろ)選手を追加して5バック気味に守っていました。
この布陣でドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表とグループステージを争った男子日本代表は、優勝候補と目されていたドイツ代表を相手に前半はリードを許しますが、後半のフォーメーション変更が功を奏して2-1と大逆転。続くコスタリカ戦には0-1と敗れたものの、第3戦のスペイン戦でまたも2-1の逆転勝利を飾り、予選グループを首位で突破しました。悲願のベスト8進出も夢ではないと思われたのですが、決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦で1-1と粘られ延長戦でも同点のまま、迎えたPK戦を1-3で落として涙を呑んでいます。
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アジアカップでの最高成績【男子日本代表】
サッカー男子日本代表のアジアカップにおける最高成績は、優勝を収めた1992年大会、2000年大会、2004年大会、2011年大会です。
自国開催となった1992年大会は、ハンス・オフト氏が指揮官を務め、主に4-3-1-2のフォーメーションで戦っていました。当時のメンバーはゴールキーパー(GK)が松永成立(まつなが しげたつ)選手、ディフェンダー(DF)は堀池巧(ほりいけ たくみ)選手、柱谷哲二(はしらたに てつじ)選手、井原選手、都並敏史(つなみ さとし)選手、ミッドフィルダー(MF)は、北澤豪(きたざわ つよし)選手、森保一(もりやす はじめ)選手、ラモス瑠偉(らもす るい)選手、福田正博(ふくだ まさひろ)選手、フォワード(FW)は、高木琢也(たかぎ たくや)選手、三浦知良(みうら かずよし)選手でした。
グループステージでアラブ首長国連邦(UAE)代表、イラン代表、北朝鮮代表と対戦した男子日本代表は、UAE戦、北朝鮮戦と2試合連続でドローとなりました。しかしイランに1-0で勝利してグループ2位で通過。決勝トーナメントの準決勝では中国代表と打ち合いの末に3-2で勝利し、決勝ではグループステージで引き分けていたサウジアラビア代表を相手に高木選手のゴールで勝利。自国開催で初優勝を達成しました。
レバノンで開催された2000年大会は、トルシエ監督が率い、3-5-2のフォーメーションで戦いました。ゴールキーパー(GK)は川口選手、ディフェンダー(DF)は松田選手、森岡隆三(もりおか りゅうぞう)選手、服部年宏(はっとり としひろ)選手、ミッドフィルダー(MF)は明神選手、望月重良(もちづき しげよし)選手、名波選手、中村俊輔(なかむら しゅんすけ)選手、森島選手、フォワード(FW)は西澤明訓(にしざわ あきのり)選手、高原直泰(たかはら なおひろ)選手が起用されました。
グループステージでサウジアラビア代表、カタール代表、ウズベキスタン代表と戦った男子日本代表は、初戦のサウジアラビア戦を4-1、ウズベキスタン戦を8-1と快勝。カタール戦は1-1の引き分けに終わりましたが、グループ首位で勝ち進みました。決勝トーナメントでも準々決勝でイラク代表に4-1、準決勝の中国代表戦は3-2の接戦をものにしました。決勝では再びサウジアラビアと対戦し、前半に生まれた望月選手のゴールが決勝点となり、2度目のアジアカップ制覇を達成しました。
連覇が期待される中国で行われた2004年大会はジーコ監督のもと、フォーメーションは3-5-2を採用して大会に臨みました。ゴールキーパー(GK)は川口選手、ディフェンダー(DF)は田中誠(たなか まこと)選手、宮本選手、中澤選手、ミッドフィルダー(MF)は加地亮(かじ あきら)選手、中田(浩)選手、福西崇史(ふくにし たかし)選手、三都主アレサンドロ(さんとす あれさんどろ)選手、中村選手、フォワード(FW)は、鈴木選手、玉田圭司(たまだ けいじ)選手が起用されています。
男子日本代表は、グループステージでイラン代表、オマーン代表、タイ代表と対戦。オマーン戦は1-0、タイ戦は4-1で勝利し、イラン戦は0-0で終えるもグループ首位で通過となりました。決勝トーナメントに入ると、準々決勝のヨルダン戦は1-1で120分を戦い終えてPK戦に。中村選手、三都主選手が連続でPKを失敗した直後、キャプテンの宮本選手が芝の状態の悪さを指摘して、途中でのコートチェンジを進言。これが成功し、反対のコートで続きのPK戦が行われると、そこから川口選手の好セーブもあって、4-3と逆転で勝利しました。これで勢いに乗った日本は、準決勝でバーレーンを撃破し、決勝では中国に勝利して大会連覇を達成しました。
カタールで行われた2011年大会は、アルベルト・ザッケローニ監督が指揮を取り、4-2-3-1のフォーメーションで挑みました。メンバーはゴールキーパー(GK)が川島選手、ディフェンダー(DF)は内田篤人(うちだ あつと)選手、吉田選手、今野泰幸(こんの やすゆき)選手、長友選手、ミッドフィルダー(MF)は、松井選手、長谷部選手、本田選手、遠藤選手、香川選手、フォワード(FW)は前田遼一(まえだ りょういち)選手が務めました。
グループステージでヨルダン代表、シリア代表、サウジアラビア代表と対戦した男子日本代表は、初戦のヨルダン戦こそ1-1の引き分けに終わりましたが、シリア戦は2-1、サウジアラビア戦は5-0で勝利して、グループ首位通過となりました。決勝トーナメントに入ると、準々決勝ではカタール代表と対戦し、辛くも3-2で勝利。準決勝は日韓戦となり、2-2で迎えたPK戦を3-0で制しました。決勝はオーストラリアと対戦、0-0で迎えた延長戦の109分に、今もなお語り継がれる李忠成(り ただなり)選手のボレーシュートが決まりました。これが決勝点となり、日本が4度目の大会制覇を達成しています。
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ワールドカップでの最高成績【女子日本代表】
サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)のワールドカップ(W杯)最高成績は2011 FIFA女子ワールドカップ・ドイツ(ドイツW杯)の優勝です。当時は佐々木監督のもとで4-4-2のフォーメーションを採用。メンバーはゴールキーパー(GK)が海堀選手、ディフェンダー(DF)は近賀選手、岩清水選手、熊谷選手、鮫島選手、ミッドフィルダー(MF)は大野選手、阪口選手、澤選手、宮間選手、フォワード(FW)は安藤選手、川澄選手が起用されていました。
グループリーグで女子イングランド代表、女子メキシコ代表、女子ニュージーランド代表と対戦した女子日本代表(なでしこジャパン)は、ニュージーランド戦は2-1、メキシコ戦は4-0で勝利しました。首位通過をかけて臨んだイングランド戦は0-2で敗れて、グループ2位で決勝トーナメント進出となりました。準々決勝では女子ドイツ代表と対戦し、1-0で勝利。準決勝は女子スウェーデン代表と対戦して3-1で勝利して決勝へと駒を進めます。その決勝では、女子アメリカ代表と対戦。2-2で120分の死闘を終えると、迎えたPK戦を3-1で制して、見事W杯初制覇を成し遂げました。
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オリンピックでの最高成績【女子日本代表】
サッカー女子日本代表の五輪最高成績は2012 年に行われたロンドン・オリンピックの準優勝です。当時のメンバーはゴールキーパー(GK)は福元美穂(ふくもと みほ)選手、ディフェンダー(DF)は近賀選手、岩清水選手、熊谷選手、鮫島選手、ミッドフィルダー(MF)は宮間選手、澤選手、阪口選手、川澄選手、フォワード(FW)は大儀見優季(おおぎみ ゆき)選手、大野選手が主力を務めました。
W杯女王として挑んだ女子日本代表は、グループステージで女子スウェーデン代表、女子カナダ代表、女子南アフリカ代表と対戦しました。カナダ戦は2-1で勝利し、スウェーデン戦、南アフリカ戦は0-0の引き分けに終わりましたが、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めました。準々決勝では女子ブラジル代表と対戦し2-0で勝利。準決勝では女子フランス代表に2-1で勝利して決勝へ。W杯と同様に女子アメリカ代表と金メダルをかけて戦いましたが、惜しくも1-2で敗れて準優勝に終わりました。
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