9月10日にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズの一戦で、3年連続2桁勝利をマークしたオリックス・宮城大弥が野球ファンの間で話題となっている。
ロッテの“怪物”こと佐々木朗希との投げあいでスタートしたこの試合、僅差での勝負が予想される中で宮城は、序盤からコーナーを丹念に突く投球でロッテ打線に付け入る隙を与えず、5回2死までロッテにヒット1本許さぬ完璧ともいえる投球を披露。結局、この日の宮城は8回を投げ、打者28人に対し、許した安打は5回のこの1本のみ。終わってみれば6奪三振、無失点の好投で今季10勝目。これで3年連続の2桁勝利をマークすることとなった。
オリックスといえば、この宮城に加え、今季既に14勝、さらにはノーヒットノーランも達成したエース・山本由伸、開幕から快進撃を続ける新星・山下舜平大、さらには宮城と同じく左腕の山崎福也に、後半戦に好投を続け、既に5勝をマークしている東晃平など、磐石ともいえる先発陣となっているが、もはやNPBでは“無双”ともいえる山本に視線が集中する。しかしそうした中で宮城は、山本同様、20試合に先発し、そのQSは15と、チームトップの18をマークする山本に次ぐ内容であるほか、完投数3は、山本を抜いて堂々のチームトップ。被打率も、チームトップの圧倒的な.197をマークする山本と比べても遜色ない.205をマークするなど、まさに“左のエース”と言っても過言ではない成績を残している。
また、8月9日にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ戦でのゲリラ雷雨の際の粘投のように、厳しい場面でも気持ちを切らさず、マウンドに立ち続ける強靭なメンタルと、その姿は、ファンはもとより、オリックスナインをも奮い立たせるものが。こうした部分もまた、宮城が“左のエース”である所以といえるだろう。
こうした宮城に、ネット上の野球ファンからは「怪我する事なく先発ローテを守り3年連続2桁勝利でチームに貢献する宮城は間違いなく同世代No.1の投手だと思う。」「離脱なくずっとローテ守れてるのは本当に凄い。近いうちにノーノーも達成出来ると思う。」「3年連続2桁勝利は本当にチームにとってかけがえのない記録」「何より離脱しないタフさと終始変わらないメンタル」「郎希ばかり取り上げられるし彼も素晴らしい投手ではあるけど、チームへの貢献度で言えば間違いなく宮城の方が上」「由伸が日本を離れたら100%エースは彼になる」「由伸で感覚バグってるけど、宮城も防御率2点台前半のエグい数字なんだよなw」といった様々な反響が寄せられている