将棋の伊藤園お~いお茶杯王位戦の予選が9月19日に行われ、永瀬拓矢王座(31)が本田奎六段(26)との千日手指し直し局に107手で勝利した。この結果、永瀬王座は3回戦に進出。次戦では竜王挑戦者の伊藤匠七段(20)と対戦する。
【中継】永瀬王座VS本田六段 2回戦終局後の感想戦(生中継中)
タイトル防衛戦の王座戦五番勝負に臨む永瀬王座が、千日手指し直し局で本田六段を破った。千日手局は相居飛車の力戦から、昼休憩明けの午後1時44分に59手で千日手が成立。指し直し局は先後を入れ替え、永瀬王座の先手で行われた。角換わりの出だしから、互いにほぼ時間を使わずハイスピードで進行。永瀬王座は54手目で初めて45分の考慮時間を使った。
後手の本田六段が攻勢に出ると、永瀬王座は受けに回って丁寧に対応。やや苦戦を強いられることとなった本田六段は角を切って攻め込んだが、先手は悠々と玉を安全地帯へと逃がして優位を築いていった。最後は後手陣に銀を打ち込んで鋭く攻め込むと、永瀬王座が鮮やかに寄せ切って勝利を掴んだ。
この結果、永瀬王座は王位リーグ復帰に向けて3回戦へ進出。次戦では、10月6日に開幕する竜王戦七番勝負挑戦者の伊藤七段と予選準決勝進出をかけて戦う。
(ABEMA/将棋チャンネルより)